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lw´‐ _‐ノvの超現実的愛情のようです #9


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/19(土) 23:58:08.76 ID:KfQ4nVRI0
-素直シュールの超現実的愛情-


あらすじ

シューは今は亡き祖父・荒巻スカルチノフの屋敷で奇妙な壷を手に入れる。

その壷には荒巻に大恩を受けた男、内藤ホライゾンの亡霊が宿っていた。

内藤は霊能力を使い、荒巻の子孫であるシューに恩返ししようとするのだが……


lw´‐ _‐ノv:素直三姉妹の末っ子。小学生。このお話の主人公。
      極端に無口だがワガママであくどい。

( ^ω^):壷に住み付いている亡霊。
      荒巻への恩返しのため、子孫であるシューにコキ使われている。
      霊能力で色々不思議な現象を起こす。

J( 'ー`)し:三姉妹の母親。マイペース。

川 ゚ -゚):三姉妹の長女。高校生。メカマニアの天才少女。

ノパ⊿゚):三姉妹の次女。中学生。脳筋の格闘バカ。





 
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:00:14.60 ID:Mw541eZP0
1.
どこにでもあるような小さなの町から少しだけ離れた丘に、

どこにでもあるような小さな家が建っていた。

だけどどこにでもあるような一家の末っ子、素直シュールは、

ちょっとどこにもいそうにない女の子だった。

実家でもらった壷から現れた亡霊・内藤ホライゾン。

彼はシューの祖父に受けた恩を返せぬまま非業の最期を遂げた少年。


「俺ならドラえもんをもっと上手く使える」


これはそんな妄想を抱いたことのある人に贈るお話である。




素 直 シ ュ ー ル の 超 現 実 的 愛 情 の よ う で す

#9 はじめてのおつかい・地獄変




 

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:02:14.04 ID:Mw541eZP0
2.
ある日の朝のこと。

シューの一家はそろって食卓についた。


ノパ⊿゚)「朝ご飯だ朝ご飯だ! いただきます!」

lw´‐ o‐ノv マス

J( 'ー`)し「おや、クーはまだ寝てるのかい」


また夜中まで何かの設計図でも引いていたんだろう。

シューが呼びに行こうとした時、当の本人が階段を降りてきた。


川 ' -`)「みんな、おはよう」

ノパ⊿゚)「姉ちゃん、顔真っ赤だぞ! 風邪か!」

lw´‐ _‐ノv

川 ' -`)「何をバカなことを。私はいつも通りだぞ」


クーはフラフラと食卓についた。

 
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:04:06.18 ID:Mw541eZP0
3.
川 ' -`)「いただきます。ムシャムシャ、う、うまい!」

lw;‐ _‐ノv

ノパ⊿゚)「姉ちゃん、それテーブルクロスだぞ」

川 ' -`)「そうか。通りで味がしないと思った」


テーブルクロスに醤油をかけて齧るクー。

カーチャンは彼女の額に触れた。


J( 'ー`)し「あんた熱があるんじゃないかい。今日は休みな」

川 ' -`)「平気だよ……平気……だ……よ……」


クーはそのままケロッグコーンフロストの皿に顔を突っ込み、動かなくなった。


J( 'ー`)し「やれやれ、しょうがないね。ヒート、上に連れてって。

     カーチャンはクーの学校に電話するよ」

ノパ⊿゚)「わかった」

 
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:06:02.27 ID:Mw541eZP0
4.
学校を終えてシューが家に帰ると、カーチャンが台所からお盆を持って出てきた。


J( 'ー`)し「ちょうどいいとこに帰って来たよ。

     カーチャンはクーを看てるから、ちょっと買い物に行ってきてくれないかい」

lw´‐ 皿‐ノv

ノパ⊿゚)「私も行くぞ!」

J( 'ー`)し「二人ともいい子で嬉しいよ」

ノパ⊿゚)「シュー、姉ちゃんに何か食べたいものないか聞いてきてくれ」


シューはクーの部屋に上がった。

相変わらず雑多なもので一杯で足の踏み場もない。

つま先で色んなものを避けて入ってゆくと、クーはベッドの上で何かをハンダ付けしていた。


川 ' -`)「くそー、部品が足りない……この回路が……」

lw;‐ 皿‐ノv


 
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:08:13.78 ID:Mw541eZP0
5.
lw#‐ _‐ノvつ[ハンダ]

川 ' -`)「ん、コラ、シュー、何をする」


クーからハンダゴテを取り上げ、コンセントを引っこ抜いておく。


川 ' -`)「今日中に完成させないと期日に間に合わないんだよ……」

lw´‐ _‐ノvつ


ベッドの上であぐらをかいていた彼女の額を押し、ベッドに寝かせる。

タオルケットをかけるとクーもようやく観念した。


川 ' ー`)「やれやれ、どっちが姉だかわかんないな」

lw´‐ _‐ノv

川 ' -`)「食べたいもの? えーとじゃあ、牛乳プリンとカントリーマームと、爽」

lw´‐ _‐ノvb

川 ' -`)「それから悪いけど電子部品買ってきてくれないか。今メモるから」

 
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:10:02.53 ID:Mw541eZP0
6.
lw#‐ 皿‐ノv

川 ' -`)「面倒だろうけど頼むよ。

    今日セールなんだよ、この機会を逃したら大損なんだ」


シューはクーのメモをポケットに入れて自分の部屋に行った。

内藤の壷を掴んですぐに階下に戻る。

異常を察した内藤が壷から顔を出した。


(;^ω^)「んあ!? 一体何事ですかお」

lw´‐ _‐ノvσ

( ^ω^)「何だ、買い物ですかお。試食巡りもたまにはいいですお」

ノパ⊿゚)「お、内藤も連れてくのか? まあいいや。裏に行こう」


二人はヒートについて家の裏手に回り、ガレージに入った。

クーの失敗作やら作りかけの機械やらが山積みになっている。


 
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:11:58.72 ID:Mw541eZP0
7.
lw´‐ 皿‐ノv

ノパ⊿゚)「ん、何だ。買い物行くのイヤか?」

lw´‐ _‐ノv


テレビ見ようと思ってたのに。

おまけにクーの雑用まで言い付けられてしまった。


ノパ⊿゚)「ん。いいか、シュー。姉ちゃんはな、大人にならざるを得なかったんだ」

lw´‐ o‐ノv「?」

ノパ⊿゚)「うちは父ちゃんが遠くにいるだろ。

    クー姉ちゃんはな、ちっちゃい頃から私達の世話とか特許で生活費を稼ぐとか

    色々しなきゃいけないことが一杯あったんだ。

    ワガママとか休みとかしてる暇がなかったんだぞ。わかるか」

lw´‐ _‐ノv「……」

ノパ⊿゚)「だからな、たまには言うこと聞いてやんないとダメだぞ」

 
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:14:07.18 ID:Mw541eZP0
8.
(;^ω^)「す、すごい。ヒートさんが難しいことを言ってるお……」

lw´‐ _‐ノv


これは世界の終わりかもわからない。


ノパ⊿゚)「ホメてもダメだぞ! よっと」


ヒートはガラクタの山からショッピングカートを見つけだし、外に出した。

カートの籠に銃座が据え付けられている。


(;^ω^)「何ですかお、これ」

lw;‐ _‐ノv

ノパ⊿゚)「前に姉ちゃんが作った強襲型機動ショッピングカートとかいうやつだ。

    今日は定休日前の売り尽くしでスーパーが一番混む日だからな! 乗れ、シュー」


シューはカートの籠に乗り、銃座についた。内藤は下の荷台だ。


 
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:16:04.74 ID:Mw541eZP0
9.
(;^ω^)「ほんとにこれで行くんですかお」

lw´‐ _‐ノv

ノパ⊿゚)「出撃だ、しっかり捕まってろ! おんどりゃああああ」


ヒートはカートを押して丘を駆け下りた。

下り坂と彼女の鬼脚があいまって、カタパルトから発射されたみたいな勢いがつく。


(;゚ω゚)「ギャ―――!! 速過ぎますお!」

lw;‐ 皿‐ノv

ノパ⊿゚)「喋るな、舌噛むぞ!」


丘を下ったのち道路に入る。


(;゚ω゚)「ヒートさん、ここは車道ですお! ひいい、ぶつかる!」

ノハ#゚⊿゚)「この速度で歩道が走れるかあああ!!」



 
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:18:21.09 ID:Mw541eZP0
10.
ビュンビュン行き交う車の群れの合間を、カートはネズミ花火のようにくるくる駆け抜ける。

目まぐるしいシューティングゲームのようだ。


lw´‐ o‐ノv「!」


行き付けのスーパー、VIPストアが見えてきた。

案の定混みまくっていて、主婦が溢れ返っている。


ノパ⊿゚)「くそー、一番混む日の一番混む時間帯だからなー!」

( ^ω^)「このままじゃ通れませんお、どうするんですかお」

ノパ⊿゚)「シュー、出番だ! 突破口を作れ」

lw´‐ _‐ノvb


銃座に設置されているモニタ画面をタッチして、弾を暴徒鎮圧弾(ゴム弾)に切り換える。

人込みに照準を合わせ、シューは引き金を引いた。



 
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:20:06.20 ID:Mw541eZP0
11.
(’e’;)「ぎゃああー!!」

ミセ;゚ー゚)リ「ひいいー!」

(;TДT)「メディック、メディ――ック!!」


吐き出される銃弾が黒山の人だかりを薙ぎ倒してゆく。

プライベートライアンのオープニングみたいだ。


ノハ#゚⊿゚)「うおおおおお!」


ヒートは更に勢いをつけて走り出した。

倒れた看板をジャンプ台に、カートごと倒れた人々の山の上を飛び越える。

着地の衝撃がシューのお尻に響く。


(;^ω^)「もうムチャクチャだお!」

lw´‐ _‐ノv

ノパ⊿゚)「勝負はここからだ、気を抜くな!」

 
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:22:15.69 ID:Mw541eZP0
12.
混み混みの店内を、ヒートが押すショッピングカートがモーゼのように割って進んで行く。


ノパ⊿゚)「よし、トイレットペーパーゲットだ! 次は何だシュー!」

lw´‐ _‐ノv タマゴ

ノハ#゚⊿゚)「おんどりゃああああ」


必要なものをすべて揃えてレジに向かう。


lw´‐ _‐ノvつ[籠]

ノパ⊿゚)「袋は断るんだぞ、シュー。スタンプカード押してもらえるからな!」


買ったものをMY買い物袋に詰めて、カートはスーパーを飛び出した。


ノパ⊿゚)「次は姉ちゃんの部品か! 電気街だな。レツゴー!」

lw´‐ o‐ノv ヨッシャー

(;^ω^)(か、帰りたいお)


 
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:24:14.07 ID:Mw541eZP0
13.
繁華街へ向けて道路を爆走していると、遠くでサイレンの音がし始めた。

明らかにこっちに向かって近づいてくる。

やがてカートが角を曲がったところで、パトカーの一団と出くわした。


ノパ⊿゚)「うわっとっと!」

(;゚ω゚)「ギャー! ケーサツだお!!」

lw;‐ 皿‐ノv


あわててカートの鼻先を変え、権力の犬から逃げる形になる。

さしもヒートの足も車には適わず、徐々に距離は詰められてゆく。

∧∧
(,,゚Д゚)「止まれゴルァ、道交法違反で逮捕する!」

(;^ω^)「どうすんですかお、このままじゃ捕まりますお」

ノパ⊿゚)「シュー、何とかしてくれ!」

lw´‐ _‐ノvb


 
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:26:10.74 ID:Mw541eZP0
14.
シューは銃座のモニタに触れた。

弾丸をリベット弾に切り替え、銃口を180度回転させて真後ろを向く。


ノハ;゚⊿゚)「おっと!」


ヒートが慌てて頭を下げて射線から身を隠す。

引き金を引くと銃口からぼろぼろとゴルフボールみたいなものが吹き出し、地面に着くと同時に

全体からウニみたいに針が飛び出した。

それを踏みつけたパトカーのタイヤが激しい破裂音を放つ。

∧∧
(;,゚Д゚)「う、うわあああ!!」


先行車両がたまらずスピンした所に、後続が次々と玉突きを起こす。

空気を振るわせる爆音と一緒に炎の柱が立ち上がり、ドアミラーの破片やタイヤが色々こっちに飛んできた。


lw´‐ w‐ノvb


 
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:28:18.23 ID:Mw541eZP0
15.
一方、こちらはシューの住む町にある電器街。

ゲーム専門店やパソコンショップが立ち並ぶ一角で、ひと騒動起きていた。


(#゚;;-゚)「こちらはVIP通り商店街の雑居ビル、wktkビル前です!

    謎のテロリスト集団に占拠されてすでに数時間が経過しました。

    数十人以上の店員と客が今なお人質にされているとのことです。

    現場からでぃが生中継でお送りしています……」


警察によって封鎖されたビル前には、報道陣と野次馬が詰め掛けている。

やがてビルの屋上にメガホンを持った男が現れた。


爪'ー`)y‐「あーあー、テステス。ゴホン。

     日本政府に告ぐ、我々は秋葉原解放戦線、略してAKSである。

     これから我々の要求を言う、心して聞くように」




 
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:30:10.08 ID:Mw541eZP0
16.
爪'ー`)y‐「要求とはすなわち我らが聖地、秋葉原の浄化である。

     腐れマスゴミのせいでにわかオタどもが溢れ返った今のアキバは完全に汚染されてしまった!

     かつての美しい電子部品店はメイド喫茶に、中古PC買取店は吐き気を催すエロゲ専門店に。

     もはやアキバは見る影もない。

     我々の要求は秋葉原全土への徹底的な空爆である! ゴミムシどもに炎の鉄槌を!

     焦土の中から今一度我らが美しかった秋葉原そのものを再生させるのだ。

     あと1時間待つ。それまでに要求が通らない場合は人質を殺すのでそのつもりで」


リーダーらしきその男が姿を消すと、観衆はどよめきに包まれた。

∧∧
(,;゚Д゚)「行動力のあるバカほど迷惑なもんはないなあ……」
 ∧∧
ミ,,゚Д゚彡「どうしましょう、警部」
∧∧
(,;゚Д゚)「どうしましょうってお前……こっちが聞きたいよ、どうすればいいんだよ」


そこにヒートたちが到着した。


 
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:32:29.69 ID:Mw541eZP0
17.
( ^ω^)「なんか人がいっぱい集まってますお」

lw´‐ _‐ノv

ノパ⊿゚)「そりゃお前、なんかセールなんだろ。な、シュー?」

lw´‐ _‐ノv コクコク

ノパ⊿゚)「なら人がいっぱいいたっておかしくないぞ。GO!」

(;^ω^)「でも様子がちょっと変だお……」


カートは機動隊やら特殊部隊やらを押しのけてビル前に躍り出た。

しかし正面入り口は中から机やら椅子やらで塞がれ、バリケードが築かれている。

∧∧
(,;゚Д゚)「何やってんだお前、こら! 危ないぞ!」

ノパ⊿゚)「何だありゃ、誰かの忘れもんか? ええい、面倒だ!」


ヒートがグリップのスイッチを押すとカートの正面が変形し、ブルドーザーのブレードみたいなものが

現れた。


 
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:34:06.77 ID:Mw541eZP0
18.
警察の制止を振り切り、というか聞こえていないヒートはバリケードにぶちかましをかけた。


ノパ⊿゚)「おんどりゃー!!」


色んなものを積み木を蹴飛ばすかのごとく突破し、カートはがらんとしたビル内に飛び込んだ。

中央ロビーで歩哨に立っていたAKS兵士が口を開けてこっちを見ている。


(;´)з(`)「な、何だありゃっぶべら!?」


一秒も躊躇せずにそれを轢き、エレベーターの中へと入る。


( ^ω^)「今何かハネたような……」

ノパ⊿゚)「人か何かだろ。気にするな」

(;^ω^)「『人か何か』って人だったらえらいことですお!」

ノパ⊿゚)「電子部品はどこだ?」


シューは籠から身を乗り出してエレベーター内の案内板を見た。

 
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:36:09.65 ID:Mw541eZP0
19.
lw´‐ _‐ノv サンカイ

ノパ⊿゚)「よし」


③のスイッチを押して待つことしばし。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


一方、こちらは三階。

一箇所に集められた人質を、銃で武装したAKSが見張っている。


(; )@з@()「フォックス大佐、様子が変です」

爪'ー`)y‐「どうした」

(; )@з@()「一階の歩哨と連絡がつきません」

爪'ー`)y‐「ふむ? そりゃ変だな。ちょっと二人ばかし連れて様子を見て来い。警察なら撃て」

(; )@з@()「了解。ジークアキバ!」



 
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:38:07.39 ID:Mw541eZP0
20.
仲間を引き連れた中隊長がエレベーター前に行くと、上の階数表示ランプが光っている。


(; )@з@()「ん? 誰かこっちに来るぞ。ものども、構えろ!」

(-_-) 「ハイルアキバ!」


三人がいっせいに銃口をエレベーターの扉に向ける。

②のランプが消えて③になり、チーンというチャイムが鳴る。

そして扉が開いた瞬間、ショッピングカートin幼女が弾丸のごとく飛び出してきた。


(;-_-) 「おおおお!?」

(; )@з@()「ひぎい?!」

(;・3・) 「はうあ?!」


三人まとめてカートのブレードに捕らえられ、そのまま正面の壁にプレスされる。

ぐしゃっ!



 
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:40:10.97 ID:Mw541eZP0
21.
ノパ⊿゚)「おっといかん。行き過ぎた」

(;^ω^)「誰か潰してますお!」

ノパ⊿゚)「ごめんな! 急いでんだ!」


人型にあいた穴に一言詫びてカートは店内に直行する。


lw´‐ _‐ノv「?」

ノパ⊿゚)「お、セールの日なのに誰もいないじゃないか」

( ^ω^)「え? あんなに外にいたのに……」

ノパ⊿゚)「まあとにかく空いてんだからオーライだ! シュー、メモを読み上げてくれ」

lw´‐ o‐ノv ヒートシンク シリコンゴム ダウンロードケーブル……

ノハ;゚⊿゚)「何のことだか全然わからん! 店員さんはどこだ!」

爪;'ー`)y‐「…な、何だあいつらは?! ええい、撃て、撃て!!」


突然の珍客に仰天していたテロリストたちが、ようやく正気に戻って銃を構える。


 
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:42:18.74 ID:Mw541eZP0
22.
銃口が火を噴き、商品棚の合間を駆け回るカートを狙う。


lw;‐ 皿‐ノv「!」

ノハ;゚⊿゚)「ななな何だ何だ!? 撃たれてるぞ!?」

(;^ω^)「だから言ったじゃないですかお、なんかヘンだって! ありゃきっとテロリストですお!」


シューが暴徒鎮圧弾で応戦し、狭い店内は銃弾が飛び交う戦場となった。

棚に置かれた色んな商品が流れ弾を食らって弾け飛ぶ。

人質たちは悲鳴を、テロリストたちは怒号を吼えた。


(;´)з(`)「ハイルアキバ! ジークアキバ!」

lw#‐ 皿‐ノv リロード! リロード!

ノパ⊿゚)「アパム、弾持って来い! アパーム!」

(;^ω^)「アパムって誰ですかお」


こっちの弾薬は内藤が霊能力でいくらでも作り出すのでほぼ無限だ。

 
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:44:03.88 ID:Mw541eZP0
23.
シューたちは善戦したが、狭い店内ではカートは小回りがきかない。

徐々に行動範囲を狭められてゆく。

とうとう狭い通路で前後を挟まれてしまった。


爪'ー`)y‐「どこの誰だか知らんが、生かして帰さんぞ」

lw;‐ 皿‐ノv

(;^ω^)「ひいい、お助けー!」

爪'ー`)y‐「楽園を汚したマスゴミの傀儡どもに死の祝福を! ものども、撃……」

ノハ#゚⊿゚)「でぇあっ!!」


ヒートはカートから手を離し、思い切り前方へ蹴り飛ばした。


爪;'ー`)y‐「あぶばっ?!」

lw;‐ 皿‐ノv「!」

(;゚ω゚)「ひぎい!?


 
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:46:46.85 ID:Mw541eZP0
24.
背後側の兵士が銃弾を放つが、ヒートはすぐさまバック宙で空を舞い、彼らの頭上から背後に回り込んだ。

      川
シュタッ ノパ⊿゚)(;゚_ゝ゚)「おお!?」
        _ 
ノパ⊿゚)つ( 。 ゝ。)コキャッ!!


たちまちそこにいた全員の首を180度ねじって倒す。

一方、カートが突っ込んだ方ではフォックスが真っ先に立ち直っていた。


爪;'ー`)y‐「いでで! おのれ、死……」

( ^ω^)「お嬢さん!」

爪;'ー`)y‐「うわっぷ?!」


内藤が間一髪で体を白煙に変え、視界を潰す。

そこをシューが内藤の壷で後頭部をぶん殴った。


lw#‐ 皿‐ノvつ壷 爪#)ー )y‐          ' ` 「へぶっ!!」


 
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:48:07.22 ID:Mw541eZP0
25.
ノパ⊿゚)「よし、全員片付いたな!」

lw#‐ _‐ノv

ノパ⊿゚)「何だ、怒ってるのか? ぶっ飛ばしたのは悪かったって」

(;´ω`)「早いとこ帰りましょうお。疲れたお」


ガムテープで拘束されていた店員と人質をすべて解放する。

ヒートは好き放題に外へ逃げ出す彼らの中から店員を一人捕まえ、メモの品を集めさせた。


( ФωФ)「お金は結構であるよ。ほんのお礼の気持ちである」

ノパ⊿゚)「やったー! さすがセールだな!」

(;^ω^)「ヒートさん、違いますお……」

lw´‐ _‐ノv

ノパ⊿゚)「それじゃあ帰……」

爪#)'ー`)y‐「そうはいかんぞ、フヒヒ!



 
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:50:11.79 ID:Mw541eZP0
26.
lw´‐ 皿‐ノv「!」

ノパ⊿゚)「何!」


後頭部にでっかいコブを作ったフォックスは手の中にあるスイッチを見せた。


爪#)'ー`)y‐「フヒヒ、あらかじめ仕掛けておいたのだ。こんな事に使うとは思いもよらなかったが!」

(;゚ω゚)「ひぎい! それってもしかして爆弾ですかお!」

爪#)'ー`)y‐「秋葉大権現に栄光あれ!!」


スイッチを握り込む。

カチッ!


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


一方、ビルの外では。


(#゚;;-゚)「何かあったのでしょうか、人質が突然解放された模様です!」

 
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:52:17.40 ID:Mw541eZP0
27.
(#゚;;-゚)「人質になっていた方にインタビューしてみましょ……」


突然ズン、という体を貫くような地響きがした。

wktkビルの一角が突然吹き飛び、建物そのものが地面へ吸い込まれるようにして沈んでゆく。

たちまちあたりは輪をかけて騒がしくなった。

∧∧
(,;゚Д゚)「いかん、爆弾か!? 野次馬を下がらせろ!」
 ∧∧
ミ,,゚Д゚彡「消防隊、準備しろー!」


耳をつんざく崩壊音が止む頃には、ビルはすっかり平らになっていた。

土ぼこりがもうもうと舞い上がり、どこからか出火したのか炎が上がっている。

∧∧
(,,゚Д゚)「中に人が残っていないといいんだが……ん?」


いきなりガレキの山の中央で何かが弾けた。

コンクリ辺や鉄筋が周囲に飛び散る。


 
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:54:16.10 ID:Mw541eZP0
28.
天に向かってまっすぐに突き伸ばされたそれはヒートの拳であった。

すぐに彼女自身も這い出してくる。


ノパ⊿゚)「危ないところだったなー! 受け身してなきゃ死んでたよ」


汚れまみれになったヒートはシュー入りカート、内藤の壷、それから店員を掘り出した。


(;^ω^)「ターミネーターみたいな人だお……」

(;ФωФ)「やれやれ、生きているのが不思議であるよ」

lw´‐ A‐ノv トホホ

ノパ⊿゚)「落ち込むなって。汚れは洗えば落ちるさ」
∧∧
(,,゚Д゚)「お、おい……お前ら……」

ノパ⊿゚)「お、さすが姉ちゃんの作ったカートだ。まだ動くぞ! 悪いなおっさん、急ぐんだ!」


ヒートはカートを押し、夕日に向かって走り出した。



 
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:56:27.94 ID:Mw541eZP0
29.
三人はようやく帰宅し、風呂に入ってから食卓を囲んだ。


J( 'ー`)し「できたよ、召し上がれ」

ノパ⊿゚)「ごっはんだ♪ ごっはんだ♪ いただきます!」

lw´‐ o‐ノv マス

川 ゚ -゚)「ん、お帰り」


クーが上から降りてきた。


ノパ⊿゚)「姉ちゃん、起きちゃダメだろ!」

川 ゚ -゚)「薬のおかげで熱は下がったよ。買い物頼んで悪かったな」


シューは買い物袋を渡した。


川 ゚ -゚)「ん、みんなそろってるな。ありがと」

lw´‐ w‐ノv


 
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/20(日) 00:58:19.75 ID:Mw541eZP0
30.
テレビでは電器街で起きたテロ事件とそれをメチャクチャな方法で解決した謎の三人組のことが

しきりに報道されている。

警察発表では彼らを指名手配すると宣言していた。


(;^ω^)(この謎の三人組って、もしかして僕らのことかお)

川 ゚ -゚)「またAKSか。おっかないな」

J( 'ー`)し「食事の時はテレビを消しな」

lw´‐ _‐ノv ハーイ

ノパ⊿゚)「そんじゃ改めていただきまーす!」







#9はこれでおしまい。#10へ続く。





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