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('A`)ドクオはBrigade Projectにカラサワをぶち込むようです  Act05-スパルタン・チェリーボーイ-


1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/24(土) 09:37:23.25 ID:hUPmc8+70
前回まで
http://naitoutekiseikatu.blog31.fc2.com/blog-entry-23.html 内藤的生活さん
http://boonstyle.web.fc2.com/karasawa/karasawa.html  Boon Styleさん

まとめさん有り難う御座います。


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 09:38:19.13 ID:hUPmc8+70
ミラージュによるVIP重工襲撃事件から早一ヶ月が過ぎた。
あれから沢山の出来事が把握するのもままならない速度で俺の周りを過ぎ去っていった。

第二の我が家のように思っていた工場は閉鎖、
建物の崩落する危険性があるとかで工場一帯が今では立入禁止になっている。

職員達は今回の事件を受けてしばらくの暇が与えられた。
それというのも、開発段階の新型FCS【PLS-VIP-S01】が皮肉な事に今回の実戦を受けて
キサラギに高く評価されVIP重工に対する今後の資金援助の大幅な増額、襲撃被害者達
への充分な保障が約束されたからだ。

それを受けて主任は一時的に後任の研究チームへの引き継ぎに地上都市のキサラギ本社
へと出向、聞いた話では今週末には帰って来るそうだ。



3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 09:40:06.82 ID:hUPmc8+70
社長は工場再建の為、姪のキュートを連れてレイヤード中を東奔西走している。
とは言え流石は大手というか、キサラギの助力も手伝って今度の工場は施設も一新し、
以前よりも大規模なモノになるそうだ!きっと新VIP重工は近いうちに実現される。

それでもここ最近で一番世間を騒がせたのは阿部さんだろう。
装備を一新した阿部さんはここ一月連勝に次ぐ連勝でアリーナでの順位を4つ上げ、今では
E―2からD-6までそのランキングを上げた。俺は全部テレビで観戦してたけど、ひたすら
背後に回り込んで射突式ブレードを突っ込んでいく光景は何故だか嫌な汗がでる。何故だ。

おっさんとはいつも通り、何をしてるかは知らんけどちょいちょい電話で呼び出されて【王大人】へ
一緒に飯を食いに行く。仕事がないもんだからこのところ週に3日はオッサンと店に通い詰めてる

川;`ー´)「ドクオ・・・ついにニートに就職アルか?」

失敬な。常連に対してその口の聞き方はなんだ!プンスカ!
というかそれならオッサンだって当て嵌まるだろうに・・・これが人種差別か・・・。


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 09:41:14.50 ID:hUPmc8+70

そして、一番気掛かりなのは失踪したノンさんだ。
事件の発端があの人のせいだと知ったときは・・・いや、今でも俺にはノンさんに
どういう感情をぶつければいいのか分からない。
沢山の仲間が死んだ。彼等はもう2度と帰ってこないだろう、けど、それでも
そんな取り返しの付かない事をしでかしたあの男でさえ!・・・過ぎ去った日々は彼が
紛れもなくVIP重工の仲間であった事を無言で告げてくる。

俺には何を憎めばいいのかよく分からない。裏切ったあの男か?襲撃したレイヴンか?
下らない抗争を続ける企業達か?それとも或いは、・・・・・・この世界(レイヤード)か。

( ^^ω)『こういっちゃぁなんだが、管理者様がいたこらぁ随分レイヤードも
       平和だったのさ。企業間の抗争もテロも、そらぁ末期はひでぇ
       もんだったがね?それでも長いこと企業間の抗争なんつぅのは
       テレビの向こう側の話だったなぁ』

老人達の中には【管理者】によってレイヤードが保たれていた時代を懐かしむ者も少なくない。


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 09:42:36.90 ID:hUPmc8+70

( ^^ω)『レイヴンを根んでるかって?そりゃ恨んでねぇとは言い切れねぇ
      ・・・だがな、ドクオ』

だけど、今は亡きあの老人は、確かに言った

( ^^ω)『儂等の代は、あの日初めて知ったんだ。いや、勿論知識として
      知っちゃぁいたがな?それでも本当に知ったなぁその時だった
      ・・・そう、レイヤードの大天蓋が割れたあの日』

( ^^ω)『儂等は、空を見つけたんだ』


('A`)ドクオはBrigade Projectにカラサワをぶち込むようです


『太陽は熱そうだ、そう思ったジジイが、今もラジエーターなんかいじっとる』

金色の麦酒を手に顔をクシャクシャにして笑う長谷川さんを俺は思い出した。


('A`) 「・・・空、見に行ってみるか」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 09:43:50.86 ID:hUPmc8+70

   Act05-スパルタン・チェリーボーイ-


【地上都市 シティ・ニューソク セントラル】

レイヤードの上に築かれた地上都市ニューソク。
かつて管理者によって地上の一部の環境が移住可能なレベルまで回復しつつある事が確認された際、
管理者は来るべき地上復帰の日の為に移行レイヤード暦を地上の一年、一日の長さに合わせた。
そしてレイヤード暦の名称を地球暦に改め、この年を0000年とした。
それから約190年後、地球歴0187年暴走した管理者が地上回帰組織【ユニオン】の依頼を
受けたレイヴンによって破壊され、地上へのゲートが開放される。
シティ・ニューソクは地球歴初の地上都市であり、閉鎖された空間から解放された人々は
この街に技術の粋を集めた。

地球歴214年、現在

しかし、何もかもが順調に進んでいるという訳ではない。かつての大破壊で汚染された土壌は
管理者の【アーカイブス】に残された旧世界の作物をほとんど受け付けず。結局そのほとんどを
レイヤードの地下農園の作物を輸入する形で補っている。その為物価は地下と比べものにならず。


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 09:45:57.55 ID:hUPmc8+70
加えて言えば人間が生活出来る状態の土地至っては地下と比べ桁がひとつ違う。
またセントラルから離れた工業地帯ではレイヤードと同じく三企業が苛烈な火花を散らしているため、
真に安全を保障されるのは本当に一部の上流階級だけだ。

それでも人々は地上を、空を目指し、ニューソクへとやって来る。

そこには人類が永らく失っていた故郷があり、覚めることのない夢があったからだ。

(;'A`) 「す、すげぇ人の数だ・・・」

ドクオはレイヤード南区画の大型昇降機【フォレスト】を使い、人の溢れかえる
シティ・ニューソク『セントラルモール』を訪れていた。

ミセ*゚ー゚)リ ププックスクス (゚A゚* )

(*'A`) (やべ、田舎もんと思われたか・・・)

思わず口にしたドクオの呟きに、前を歩く二人の女性から含み笑いが零れる。


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 09:46:39.16 ID:hUPmc8+70

川'A`)> バッサァ 

ドクオは誤魔化すように何故か束ねていた髪をほどき

川*'∀`)+ クパァ

毎晩鏡と相談して見つけたキメ顔を披露し

ミセ;゚Д゚)リ ウワナニアレキッモ!コッチミタ (゚A゚; )

「早くいこ!地底人は何考えてるか分かんないわ!」

川'A`)

<('A`)> ギュ

結んだ。
魔除けか。

('A`) 「死ぬよ?」

すまん


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 09:49:14.31 ID:hUPmc8+70

【フォレスト】の利用料金は2C(コーム)日本円にして約二万円といったところか。
コームとは「COmpany Assuranced Money」の略称で、企業保証通貨という意味となる。
管理者によって定められ三大企業が共同で発行している通貨であり、
多民族が錯綜するこの世界の通貨事情において最も信頼性に富んだ通貨がこれだ。
開放当初は今よりも遙かに安価な料金であったのだが、地下開発を重視するクレストは地上開発を優先的に行うミラージュに人員が流れていく事を危惧し、牽制としてフォレストを使いその調整を試みた。
ある程度の成功をもたらしたその政策は、結果として地上と地下の関係に大きな変動を生む事となった。

レイヤードに住まう者はクレストの恩寵を受け、ニューソクに上がる者はミラージュの恩恵を受ける。

フォレストを挟んで、より明確となったその形は
この世界に、人種や宗教を越えた「地下人」と「地上人」という新たな枠組みを
民衆の内在意識の中に生みだそうとしていた。

(;ノAヽ) 「・・・・・・」


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 09:50:20.92 ID:hUPmc8+70

ドクオがふと周囲を見渡せば、忙しなく行き交う人混みの中で
フォレストの中で見た顔が一人立ち止まり天を仰いでいる。

('A`) 「?」

( A ) 「おお!」

見上げればショッピングモールの強化プラスチック製の透明な天蓋の向こうに
突き抜けるような青空が広がっていた。

「眩しっ!」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 09:51:17.30 ID:hUPmc8+70
【レイヤード北工業区画 スタジオ『アクア・ペッパー』】

壁掛け時計の針はまっすぐにてっぺんに突き出している。
時刻は丁度12時を回ったところだ。
彼女はここしばらくでまるで他人の物のようになった重い身体を
ベッドから起こし、床に足を下ろした。

(#゚;;-゚) 「・・・・・・」

彼女は胸元に下げられた懐中時計を見やる。
懐中時計の盤面には薄い硝子を突き抜けて一発の弾痕が
黒い穴を穿いている。
無論針は微動だにしないのだが、これは彼女の癖だ。

(#゚;;-゚) 「・・・・・・」

ディリジェントが手元のそれに視線を注いでいると
6畳程度の部屋の自動扉が滑るように開閉した。


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 09:52:19.86 ID:hUPmc8+70

ξ゚⊿゚)ξ 「起きたのね」

現れたのは、端正な顔立ちをした女性だ。
思わず目を引いてしまうような金色の髪を柔らかく巻き上げている。
一見、上流階級の少女のようにもに見えるが、
その実態が外見からは想像もつかない凶暴性を秘めている事を
ディリジェントはここ数日の彼女との交流で身をもって知った。

ξ゚⊿゚)ξ「食事よ、ニダーに感謝なさい。
     アンタの為にわざわざ精進料理なんて拵えたんだから」

(#゚;;-゚)「・・・・・・いつも、すまない」

ξ゚⊿゚)ξ「いいのよ全然、ところでアンタやっぱレイヴンでしょ?」

(#゚;;-゚)「・・・・・・」

ξ-⊿-)ξ「まただんまりね」

彼女はキャスター付きのテーブルに配膳をし終えると
腰に手をあててため息をついた。


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 09:53:30.16 ID:hUPmc8+70

ξ#゚⊿゚)ξ「アンタさぁ?」

すると彼女は突然ベッドに腰掛けるディリジェントを押し倒し馬乗りになって
その胸ぐらを掴んだ。

ξ#゚⊿゚)ξ「仮にも命の恩人に対して素っ気なすぎんじゃないの!?」

(#゚;;-゚)「・・・・・・」

ξ#゚⊿゚)ξ「・・・なんとか言いなさいよ」

(#゚;;-゚)「・・・・・・」

ξ#゚⊿゚)ξ「・・・・・・」

数瞬の間、両者は互いの息がかかる距離で視線を交差させる



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 09:54:47.70 ID:hUPmc8+70

ξ#゚ー゚)ξ「・・・・・・その、余裕はどっから出てくんのかしら?」

(#゚;;-゚)「・・・・・・」

ξ#゚ー゚)ξ「ここ?」

(;#゚;;-゚)そ 「!?」

彼女はディリジェントの胸を鷲掴みにした。

(;#゚;;-゚) 「なっ!?」

ξ゚ー゚)ξ「やぁねぇこんな下品なものなんでぶら下げてるのかと思ってたら、
     そういう物がここには詰まってる訳」

(;#゚;;-゚)「ん、やめ!」

ξ゚∀゚)ξ「何?何なの?これはアタシへの当てつけなの?」

ディリジェントは必死に抵抗するが、こんな小さな身体の何処に
そんな力があるのか、彼女は抵抗を無視して揉み続ける。


18 名前:>>15-16死ぬほどありがとう[] 投稿日:2010/04/24(土) 09:58:43.22 ID:hUPmc8+70

(;#゚;;-゚)「やめてくれ!」

ξ*゚∀゚)ξ「フフ、ただのマッサージじゃない?アナタなんか
      ダップダプしてて重そうだし肩こるでしょ」

(;#゚;;-゚)「は、離せ!この変態がっ!?」

バシッ

どうにか振りほどいたディリジェントが逃げるようにベッドへ上がる

三くξ゚⊿゚)ξ/ シャッ! 「足掻くな。運命を受け入れろ」

(;#;;- )「キャっ!」

しかしすぐに黒豹を思わせる俊敏な動作でベッドへ跳躍した野獣に
背中から組み付かれ揉みしだかれる。

<ヽ*`∀´>「・・・・・・」



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 09:59:44.22 ID:hUPmc8+70

(;#//-/)「くぅっ」

ξ*゚∀゚)ξ「ええのんか?ここがええのんか?」

(*´∀`)「・・・・・・」

(;#゚;;-゚)「い、いい加減に、しろ!」

<ヽ*`i∀´>「・・・・・・」

ξ*゚ー゚)ξ「あらでもお客さん、ここがこってますね~」

(*´i∀`)「・・・・・・」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:00:43.92 ID:hUPmc8+70

(;#//-/)「っやめろォ!?・・・あ」

ξ*゚∀゚)ξ「アナタ良いわぁ、癖になり・・・」

<ヽ*`i∀´>*´i∀`)「・・・・・・」

ξ゚∀゚)ξ「・・・・・・」

止めどなく鼻血を流す男達は何も語ることなく

<ヽ*`i∀´>b*´i∀`)b

その親指を立てた。

「きゃおらッ!!!」「「ぎやあああああああああああああああ!!!!」」



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:03:35.45 ID:hUPmc8+70
【地上都市 シティ・ニューソク セントラル】

('A`) y━・「しかし、なんだろう」

(;'A`) y━・「別にやることねぇんだよな・・・」

セントラルモールのカフェテラスで食事を済ませたドクオは
食後の一服を吐き出しながら、独りごちた。

('A`)「特に欲しいモンもないしなぁ・・・つかなんでもかんでも高いわ」

パスタセットと飲み物を注文しただけで地上通貨で2000円。
幾ら先の事件の保障が降りたとは言え、元より質素な生活を続けてきた
ドクオにとっては抵抗を感じる金額だ。


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:04:21.38 ID:hUPmc8+70

('A`)「帰りの切符買ったら財布に入ってる残りが2Cと地上通貨が7000円・・・」

店を後にしたドクオは財布をのぞき込んで小さなため息をつく。
しかし地上までわざわざ出向いて空を見るだけで帰ってしまうのはどうにも
忍びなく感じる。いったい何をしに来たのか。

('A`)「・・・そうだよな!いっちょ行きたいとこ行ってみるか!」

~~~

('A`) 「で、結局ここか」

lw´‐ _‐ノv 「いらっしゃいませぇ」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:06:37.99 ID:hUPmc8+70

ドクオが訪れたのはグローバルコーテックスの主催する兵器ミュージアム
旧世代の遺物を始め、クレストとミラージュが共同開発した初のMTから
現在主流のACまでの歴史の歩みをホログラフィと実機で閲覧が可能
館の後半部分では実際にACと触れ合える【鳥さん広場】が設置されており
機能を停止したクレスト製フレームに搭乗する事も出来る。
一度だけ、スクール時代の課外授業で地上に訪れた際にもここには
立ち寄った事があった。

ドクオは受付で料金を支払い、四つ折りのパンフレットを貰って入場した。

(;'A`) 「人、少ないな・・・」

立ち並ぶ火器類のミニチュア、映像資料。時折塔のようにそびえ立つ
実物のそれは静かな館内で無言の威圧感を放っている。



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:08:26.49 ID:hUPmc8+70

(*'A`) 「・・・うわ、懐かしいなコレ」

青空の絵を背景に、鳥さん広場では腰をおとしたACがあの頃と
変わらない姿でそこに佇んでいた。
あの日、ドクオは初めてACに触れた。
遠巻きな憧れだったそれが、確かにこの世にあって
動いているのだという事をドクオはこの幼稚なコーナーで知ったのだ。

('A`)「・・・・・・」

『興<体験!!なるほど、それなりの力はあるようだ。認めよう今この瞬間から
君はレイヴンだ☆一回300円>干』

確かあの頃は係員が列を整理して料金を受け取っていたが
今そこには小さな箱が設置されており手書きで
「料金はここ↓」と書かれている。


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:09:57.06 ID:hUPmc8+70

('A`) 「あら?200円しかねぇや・・・」

チャリンチャリン

とりあえすドクオは財布からあるだけの小銭を取り出して先へ進んだ。
柔らかいマットに鎮座したACの背部にはコクピットへの
梯子が下がっている。
ドクオは懐かしい感慨に胸が躍るのを感じながら梯子を上がっていく。

('A`)「どっこいしょ」

s久*゚ーソフ「そんな機体で私と勝負する気か、舐められたものだ!」

がちゃがちゃ

どうやら先客がいたようだ。
女性は前方のモニターに描かれた草原に向かってガチャガチャと
レバーを動かしている。


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:10:57.61 ID:hUPmc8+70

s久*゚Дソフ「ぐあっ!ふふっ良い反応だ!面白い!」

('A`;)「・・・・・・」

ドクオはひとまず退散しようと背後の梯子に足をかけ直す。

('A`;;)そ「・・・とっうお!」

s久*゚ーソフそ 「今度はこっちの・・・・・・・っば!?」

そして足を滑らせ、ひょっこりと頭を出してコクピットを
覗き込む形となった。
先客と目が合う。

s久゚ -ソフ 「・・・・・・」

('A`;) 「・・・・・・・・・どうも」



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:12:17.13 ID:hUPmc8+70

s久//Дソフ 「ど、どうくぁwせdrftgyふじこlp !?」

耳まで真っ赤にさせて一目瞭然の動揺を見せる先客。
ドクオにもなんだか途轍もない過ちを犯したような罪悪感
が去来してくる。

s久//Дソフ「ちが、違うんだコレは・・・!」

('A`:) 「は、話は後だレイヴン!熱源反応確認!ACだ!」

我ながらなんという無茶振りだろうか、なんの拷問だこれ
突発的に発した自身の発言にドクオは内心悲鳴を上げた。

~~~~

「____敵機撃破!」

「レイヴンお疲れ様、任務完r・・!?熱源!?上だ!」

「大型飛行MTだと!?くっこんな物まで!」

「______!」

「___!?」

lw´‐ _‐ノv 「・・・いい歳して、好きだねぇ」


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:15:31.45 ID:hUPmc8+70

【レイヤード北工業区画 スタジオ『アクア・ペッパー』】

(#)∀`#)「うむ、順調モナね。この分ならすぐに歩けるようになるモナ」

(;#゚;;-゚)「・・・ありがとうございます」

診察が済み、壮年のふくよかな医者はそう告げる。
ディリジェントが頭を下げると、医者は人の良さそうな笑みで
それに応じた。

(#)∀`#)「なぁにこっちは仕事だモナ、それよりもツンちゃんに感謝するモナね」

診察器具をアタッシュケースに詰めながら医者は言う。

(#)∀`#)「見ての通り気性の荒い子だけど、ツンちゃんが君を拾っていなければ君は大量失血で路傍に朽ちていたモナ」

(#゚;;-゚)「・・・・・・」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:17:01.28 ID:hUPmc8+70

(#)∀`#)「変態だけれども、あの子はとっても良い子だモナ」

「誰が変態よ、このエロ医者」

声の方向に目をやると、座った目をしたツンが
温め直した食事を持って部屋に入ってきていた。
目の錯覚だろうか彼女の背後がぐにゃりと歪んでいるようにも見える。

(;#)∀`#)「オーガも来た事だし僕はそろそろお暇(いとま)するモナ!
         あーそう!午後は用事があるんだったモナ!」

くξ゚゚Д゚゚)ξ/ 「モナーよ、ツンデレとは力の解放だ。
        力み無くして解放のカタルシスはありえねえ」

(#)∀`#;;)三 「モひいいいいいい!!!」

ツンのわなわなと震える右拳を尻目に尻尾を巻いて退室する医者
それの背中を一瞥しツンは呆れたように鼻を鳴らした。



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:18:07.59 ID:hUPmc8+70

ξ#-⊿-)ξ「ったく・・・あ、そうだ」

じゃらり

ξ゚⊿゚)ξ「ほら」

食事を乗せた盆をテーブルに置いたツンが、ワイシャツの胸ポケットから
懐中時計を取り出す。

(;#゚;;-゚)そ「・・・・・・!?」

困惑した表情を浮かべたディリジェントは自分の胸元と
ツンの手に下がっている時計に呆けたように
視線を彷徨わせると次の瞬間ひったくるようにそれを奪い取った。

ξ゚⊿゚)ξ「前から妙にその時計大事にしてたわよね?
     さっき乳揉んだついでに盗っちゃった」

かち・・・こち、かち・・・こち

(;# ;;-)「あ」


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:19:53.03 ID:hUPmc8+70

彼女の手の中で、壊れていた筈の時計はいつものようにゆっくりと
文字盤の上で時を刻んでいた。

(;# ;;-)「・・・どうして」

ξ゚⊿゚)ξ「職業病なのよね、勝手に直しちゃった」

(;# ;;-)「・・・・・・」

ディリジェントはそれを抱きしめるように身体を俯けた。

ξ;゚ー゚)ξ「・・・ごめんなさい、余計なお世話だったかしら?」

二度、小さく頭を横に振る。

ξ;゚⊿゚)ξ「・・・・・・・・・もしかして・・・えっと、泣いてる?」

(;# ;;-)「・・・・・・」



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:21:24.84 ID:hUPmc8+70

ξ;゚⊿゚)ξ「あらやだ、えっとこういう時どうしたらいいのかしら?
      あぁもうあの恥豚がいてくれたらサクッときざったらしく
      応対してくれるのに!いや、なんで今更アイツなのよ?
      えっと、あっと、ああ~っもう!」

ξ;゚゚Д゚゚)ξ ガバッ「オラっ!」

ぎゅ

(;# ;;-)そ 「ぅぁっ・・・」

ξ;>⊿<)ξ「い、いいから泣いてなさいよ!」

自分が泣いて抱き留められるのが、どうしようもなく気恥ずかしくて
ディリジェントは益々その泣き顔を紅潮させていく。
それはツンも同様でディリジェントに見えない位置でその困り顔を
林檎のようにしていた。


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:26:24.26 ID:hUPmc8+70

(# ;;-) (同性に抱きしめられるなんて、母さん以来だ)

かち・・・こち、トクン、トクン

ゆっくりと進む時計の針に、自分以外の心音が交ざるのは
何故だかとても胸が苦しくなる、それなのにそれは彼女が心から、
必死に求めていた、いつかの懐かしさを滲ませていた。

かち・・・こち、

トクン、
トクン・・・・・・・・・



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:27:47.81 ID:hUPmc8+70
【地上都市シティ・ニューソク セントラルモール】

BAR【バーボンハウス】二階テーブル席

s久*;дソフ「どぉくおぅ、私にはセンスがないのかぁ?」

怪しい滑舌で飲んだくれている、この女性の名はソフィア。
紫色に染め上げた艶のある長髪を後頭部で結い上げ、
前髪で顔の左半分を覆っている。
元来の精悍で怜悧な切れ長の瞳を潤ませ、どうにも情けない表情で
しばしば鼻をすすっている。

('∀`*)「お前ェwそらwwいくら惚れちまったからってww
    そのプレゼントはねぇよwwww」

泣き上戸の美女の向かいではドクオが腹を抱えて笑っている。
こちらは笑い上戸だ。



51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:30:48.34 ID:hUPmc8+70

s久*;дソフ「ラジエーターは、駄目なのかぁっ!?」

('∀`*)「百年の恋もwww緊急冷却wwwwだろwww」

s久*;дソフ「お前、キサラギ製の最新モデルを、発売前にだぞぉ?嬉しくないのかぁ?」

('∀`*)「キサラギならww射突式ブレードでもwww送ってww
    ちょっとづつ返して下さいね(はぁと)www
    とかメールいれときゃwww良かったんじゃねぇのwwwww」

s久*;дソフ「その、発想は、なかったわぁ」

('∀`*)「wwwwwwwwwwwww」

遡ること4時間前。


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:32:25.22 ID:hUPmc8+70
【ミュージアム 鳥さん広場 ACコクピット】

('A`)「レイヴン、今度こそ本当にお疲れ様だ」

s久゚ -ソフ「オペレーター、今回は随分助けられたようだ。礼を言う」

('A`)「水臭せぇぞ、戦友!」

s久゚ -ソフ「・・・忍びないな、戦友」

('A`)「なに、構わんよ」

s久゚ーソフb「・・・・・・」

d('A`)「・・・・・・」



54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:33:59.29 ID:hUPmc8+70

ガシガシ!

二人は親指を立てた拳と拳をぶつけ合い、

ゴン!パァン!

続いて手の甲、反転して手のひら

ガッシーン!!

そして最後に雄々しく突き上げた二の腕を交差させ、不敵に笑った。

s久*゚ーソフ「「戦友!!!」」('A`*)

数多の戦場を共にした二人に、最早それ以上の言葉は不要だった。
ただ、烈火の如き魂が交差した腕の間で熱く煮えたぎっているのを感じていた。



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:35:32.39 ID:hUPmc8+70

「お客さーん」

外からの声に高揚していた二人の連帯感は糸がほどけるように抜け
現実へと引き戻される。
おそるおそるコクピットの外に顔を覗かせる二人。

lw´‐ _‐ノv「だだ漏れですよぉw」

( ´W`) ・3・)爪゚A゚)・(エ)・)

lw*´‐ ー‐ノv ニタァ

( *´W`)* ・3・)爪*゚A゚)*・(エ)・) ニタニタニタニタァ

そして襲いかかる職員と客の優しい視線

s久 дソフ「________っっ!?」

声にならない悲鳴を上げのたうち回る女性。



57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:37:26.55 ID:hUPmc8+70

('A`)(そういえば、オンニャの子とこんなに触れ合ったのはジュニアスクール以来ですか
   ははっ、やれやれ今日からしばらく二の腕は洗えませんね)

案外平気なドクオ。解脱した僧侶のような表情をしている。

s久; дソフ(誰か私を殺してくれぇぇぇっぇ!!)

('A`)(さぁて今夜は忙しいですよJr?己が二の腕で天界へと昇華するのは私とて初の体験です
   吉と出るか凶と出るか、いけない、これはいけませんね・・・ふふふ!この私とした事が、
   これから至ろうという境地に ワ ク ワ ク してきましたよ!)

s久 -ソフ「オイ貴様」

('A`;) ビックゥ 「ひゃひ!?」

s久#゚ -ソフ「・・・付き合って貰うぞ!?」

('A`)(おっとセクロスフラグですね。分かります)

~~~~~~



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:39:16.17 ID:hUPmc8+70

そうして飲み屋に引きずられ今に至る。
初めはただの物好きな女性かと思っていたドクオだが、酔った彼女の
言動から察するにどうやらレイヴンのようだ。

s久*;дソフ「今日はホントついてないぞ・・・一月前からの約束は反故されるし、
       訳の分からん醜態を晒すし・・・
       今年で三十路もかくやといういい歳をした女がいったいなにを・・・」

('∀`*)「まあwwそうw悲観的になるなよww戦友wwww」

s久*;дソフ「こ・・・!殺してくれぇ!」

('∀`*)「wwwwwwww」

もんどりうって頭を抱えるソフィアをつまみにドクオは酒を煽った。



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:41:53.12 ID:hUPmc8+70
【レイヤード北工業区画 スタジオ『アクア・ペッパー』】

(#゚;;-゚)「私はディリジェント、ランキングCクラス5位のレイヴンだ」

あれからしばらく、落ち着きを取り戻したディリジェントはようやく
自らの名を明かした。

ξ゚⊿゚)ξ「やっぱりね、だと思ってた」

(#゚;;-゚)「バレバレか」

ξ゚⊿゚)ξ「まぁね、結構報道されてたし。ああ、安心して
     別に自警団に通報とかする気はさらさらないから。
     ディリジェント、んー呼びにくいから でぃ でいいかしら?」

(#゚;;-゚)「・・・・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「あら、気に入らない?」

(#゚;;-゚)「いや構わない」



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:44:45.69 ID:hUPmc8+70

ξ゚⊿゚)ξ「でぃ、それじゃあ聞きたいことがあるの」

(#゚;;-゚)「好きにしてくれ」

ツンは一度、深く息を吸い、吐き出した。

ξー⊿-)ξ「失踪したレイヴン・・・ナイトウッド・ブーン・ホライゾンについて
     何か知っている事はある?」

(#゚;;-゚)「・・・・・・・なんだと?」

予想だにしなかった問い掛けにディリジェントは再び沸き上がった警戒を
眉間に寄せ上げた。
しかしツンの表情からは何も読み取れない。

ξ゚⊿゚)ξ「サイレントライン、あの事件に関わったレイヴンも随分減ったわ。
     アナタならまだ、何か知ってる事があるんじゃないかと思って・・・」


64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:47:49.13 ID:hUPmc8+70

(#゚;;-゚)「ここは・・・ただの整備屋ではないのか?」

ξ^ー^)ξ「勿論ただのチューニングスタジオよ。
      機体のチューンは格安で引き受けてるから良かったらどうぞ」

(;#゚;;-゚)「ツン、君はいったい・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「私の名前はツン・D・ファンション。
     チュー二ングスタジオ『アクア・ペッパー』の代表取締役でチーフチューナー」

ξ゚⊿゚)ξ「昔はとある豚レイヴンの専属整備士をやってたわ」

(;#゚;;-゚)「・・・まさか」

ξ-⊿-)ξ「自分勝手で打たれ弱いパーツ集めが趣味の豚野郎でね。
     腕は抜群だったけど、いつも自分のあり方と世界のあり方を比較して
     そのギャップに苦しんでガレージで泣いてた。変なやつ
     ある日、勝手に居なくなって、どっかで死んでると思ってた」


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 10:49:29.04 ID:hUPmc8+70

ξ゚⊿゚)ξ「・・・・・・昔馴染みから聞いたのよ、近頃、新資源発掘区域で企業を襲撃してる
     正体不明のACがいるって」

(#゚;;-゚)「君はそれを知って、どうするつもりなんだ?」

ξ゚⊿゚)ξ「さぁ、でもほっとけないでしょ」

ツンは窓のブラインドに指をかけ、照明の落ちたレイヤードの夜に
目をやった。

ξ゚ー゚)ξ「あいつ、馬鹿だから」


74 名前:まだまだいけるぜぇっ!![] 投稿日:2010/04/24(土) 11:06:39.53 ID:hUPmc8+70
【地上都市シティ・ニューソク セントラルモール】

('、`*川「お客さん、大丈夫ですか?」

(;'A`)そ 「はへ!?あ、はい」

テーブル席で潰れていたドクオは店員に肩を揺すられ
覚醒した。

く('A`;)「うー、頭いてぇ・・・今何時ですか?」

('、`*川「丁度12時になったとこですよ」

(;'A`)「あちゃー、寝過ごした。フォレスト止まってますよね?」

('、`*川「ええ、あと7時間は一般の方はお乗りになれませんね」

(;'A`)「ですよね~とりあえず水貰えます?」



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 11:08:06.96 ID:hUPmc8+70

少しだけ不憫そうな面持ちで一礼した店員は散乱したテーブルを
片付けてその場を後にした。

s久*-_ソフ スゥスゥ

('A`)「・・・・・・」

ソフィアは店員が片付けている最中も微動だにせず、テーブルに
突っ伏して静かな寝息を立てている。

('A`)(レイヴンか・・・)

こうして阿部以外のレイヴンと話してみて分かったのは、
レイヴンは虐殺者でもヒーローでもなく、いや或いはその両者なのだろうが
結局は彼等も人間なのだ。
ここで無防備な寝息を立てている女性も、依頼があれば人を殺し、守る。

('A`)「わっかんねぇなぁ~」



77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 11:18:03.81 ID:hUPmc8+70

そして自分と同じように下らない事で笑い、泣き、
時には子供のような真似をする。

今も、ドクオの答えは出ない。それでもそれは確かな事だった。

(;'A`)「おーい、ソフィアさん。起きろーい」

s久*-_ソフ「んぅ・・・」

ドクオはソフィアの肩を揺するが一向に彼女が起きる気配はない。
彼女からは、石鹸の良い匂いがした。

s久*-_ソフ スゥスゥ

('A`)「・・・・・・」


78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 11:21:53.02 ID:hUPmc8+70

そう、レイヴンもドクオも皆々、人間なのだ。

('A`)(そうだよ・・・人間なんだ)

川'A`)> バッサァ 

ドクオは何故か束ねていた髪を解く
  _
( ゚∀゚) 『分かるかドクオ、人はそこから生まれそこに還る。
     聖書にも書いてある。
     この世の全ては乳が一週間でお作りになられた』

ドクオの脳裏にかつての戦友の熱い思いが回帰してくる

( ´ー`) 『あれはいいもんダーヨ』

ネーヨさん・・・

(´・_ゝ・`) 『おっぱいパブ、良い店を知ってますよ』

右足骨折デミさん・・・

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 11:23:08.13 ID:hUPmc8+70
  _
( ゚∀゚)o彡゜『おっぱい!おっぱい!』

( ゚д゚ ) 『おっ、良い配牌だ。ダブリーで』

( ´_ゝ`)『ふざけてなどいないさ。昔寝ている姉者のを揉んだ時
      俺はレイヴンになることを決めた』

(´<_` )『いや死ねよ』

ジョルジュ、オッサン、兄者、弟者・・・みんな!

J( 'ー`)し 『誇ってくれ。それが手向けだ』

かーちゃん!!!

『『『『『『『 行け! ドクオ!!! 』』』』』』』

s久*- _ソフ スゥスゥ

川'∀`)「ええんやな、揉んでも・・・」


81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 11:27:38.06 ID:hUPmc8+70

店内は薄暗く、他の客は酒と談笑に夢中だ。
ドクオは理性を強制パージ(解除)

    (焦るなよ童貞、起こすフリをしてそっとだ。そっと揉みまくるんだ)
川*'∀`)「ソフィアさーん?」

s久;-_ソフ「ん、んん」

川;'A`)(くっ!股ぐらが!いきり立つ!?)

小さく身じろぎするソフィア。そのカッターシャツの薄い布地の向こうに
形の良いおっぱいを確認。
否応なしに機体は前屈みになる。

J( 'ー`)し 『緊急冷却じゃ!緊急冷却じゃ!』

死んだかーちゃん式ラジエーターが熱暴走寸前に滾った
ドクオのCPUと股間のパルスライフルを冷却する。


82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 11:28:40.89 ID:hUPmc8+70

s久*-_ソフ「ん~?」

右に傾いたソフィアの身体、浮いた胸部がドクオの正面に来た

川'A`)(ここだァッ!!!!!)

そしてドクオの左腕部がそこに向かって疾り!

(おっぱぁぁぁぁい!)
川*'∀`)「起きて下さっ・・・ああ!手が滑っ・・・!!」

('、`*川「お待たせしました~お冷やになりまーす」

((川゚A゚)))「たタたっくぁwせdrftgyふじこlp!?

ガッシャーン!

('、`*川そ「お客さーん!?」

「___!」

「__!?_!」

ざわざわ・・・

s久゚ -ソフ「・・・・・・ん?何だ?」

~~~~~


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 11:36:07.67 ID:hUPmc8+70

二人は今、ターミナル前で拾ったタクシーに揺られ市街を移動していた。

s久;゚ -ソフ「すまなかったな、こんな時間まで・・・大丈夫か?」

( A )「いや、全然ッスよ。自業自得ッスからマジ全然ッスよ」

s久;゚ -ソフ「?まぁ泊めてやりたいとこだが流石にな、お詫びに良い宿を紹介しよう」

('A`)「あざすっ・・・あ」

ドクオがふと目をやった窓の向こうに一際巨大な高層ビルが聳え立っている。

s久゚ -ソフ「ん?ああ、グローバルコーテックスだな。随分前に本社をこちらに移した」

('A`)「・・・・・・」

ドクオの胸中に去来するのは、半分の憧憬、そして半分の困惑と、少しの
しかし他の全てを塗りつぶす程に色濃く暗い、憎しみの黒色。

s久゚ -ソフ「・・・レイヴンになりたいのか?」


87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 11:39:01.63 ID:hUPmc8+70

( A )「前は、でも今は、・・・よくわかんないんですよ」

自分が今どういう顔をすればいいのか、今、自分がどういう表情を
しているのか。
その全てが分かりかねてドクオは顔を俯け、口をつぐんだ。

s久 -ソフ「・・・昔」

('A`)「?」

s久゚ -ソフ「自分のあり方を模索し続けて、苦悩し、
      仕舞いには消えてしまった一羽の鳥がいた」

「彼は、いつも自身の矛盾と向き合っていた」

ソフィアはドクオを見ず、夜景を反射してちらちらと光るフロント硝子を
真っ直ぐと見つめていた。

s久゚ -ソフ「自分が誰かを殺す、しかし自分がそれをやめても
      他の誰かが殺す。例え逃げ出しても、
      この世界はそう回り続ける」



88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/24(土) 11:42:00.18 ID:hUPmc8+70

s久゚ -ソフ「私も悩む、元より正しさや正義とは無縁の仕事だ」

('A`)「・・・・・・」

s久゚ーソフ「しかしだからこそ、この世界で飛び続ける」

『地上から見える答えは他の誰かが果たしてくれるお。
 なら、ブーンはこの空から、違った答えを見つけ出すお!』

('A`)「・・・・・・」

s久 ーソフ「そう、言っていたよ」

('A`)「ソフィアさん、好きだったんですね」

s久//ーソフ「ハハッ、まぁな」

('A`)b「ラジエーターを送りつけるほどに」

s久#゚ -ソフp「なるほど死が望みか」

運転手「お客さーん暴れンで下さいよ」



93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/24(土) 12:11:59.96 ID:hUPmc8+70
【地上都市シティ・ニューソク 『グローバルコーテックス』】

レイヴン統括企業『グローバルコーテックス』本社。
時刻は既に午前1時になろうという時間帯だが、社内では
社員達やオペレーターが忙しなく行き来している。
 _、_
( ,_ノ` )y━・「すまないなリトルベア、結局こんな時間になってしまった」

(*・(エ)・)「いえ、おかげで良い休養になりました」

 _、_
( ,_ノ` )y━・「ほう?」

~~~~~

 _、_
( ,_ノ` )「ははっw、なるほどな」



94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/24(土) 12:14:33.39 ID:hUPmc8+70

(*・(エ)・)「僕も小さい頃似たような事をやったものですw」

二人は下り続けるエレベーターの中で談笑している。

(・(エ)・)「ところで、このエレベーターは随分下りますね」

かれこれ5分程エレベーターは他階層に止まることなく
動き続けている。
 _、_
( ,_ノ` )「まぁ、レイヴンといえども実際にここに訪れる者は少ない
     本社は珍しいかいレイヴン?」

(*・(エ)・)「レイヴンですか、そう呼ばれると今でも少しこそばゆいですねw」

リトルベアは頬を掻きながら少しはにかんだ笑みを見せる。

 _、_
( ,_ノ` )「何を言うw今では押しも押されぬ腕利きとなった君だ
     様々なパーツを相手と状況によって使いこなすスタイルは
     若いランカーのお手本じゃないか」




95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/24(土) 12:16:28.00 ID:hUPmc8+70

(*・(エ)・)「元々クレストの技術班からの転職ですからw
     結局そういうやり方が性にあっていただけですよ。
     ところで今回の依頼は・・・」
 _、_
( ,_ノ` )「ああ、君にはメールで伝えた通りある新人レイヴンの試験官を勤めて貰う。」

(・(エ)・)「失礼ですが・・・こういったものは本社の人間がやるものなのでは?」
 _、_
( ,_ノ` )「何、今回の新人というのが少し特殊でね。君のACは既に手配してある
君はいつも通り、戦ってくれればいい・・・おっと」

エレベーターが振動と共に停止する。
 _、_
( ,_ノ` )「到着したようだ」

鈍色の扉は音もなく開かれた。




98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/24(土) 12:36:30.57 ID:hUPmc8+70
【レイヤード ???】

そこは、アリーナに似ていた。
しかし閉鎖されたその空間には観客はおらず。
ただ二機のACがそこで互いの銃口唸らせながら飛び交っている。

(;・(エ)・)「くそっなんだ!?この動きは!?」

緑色の中量2脚ACが跳躍と共に眼前の深紅のACへ弾丸の雨を降らせる。
完全に命中した思われた弾丸は二段ロックオンすらも振り切るOBで回避し
弾丸は床に幾つもの黒い穴を穿つ。

(;・(エ)・)「何処へ!?ック!?」

目標を失ったリトルベアの機体は上方からの強烈な衝撃に揺さぶられる。

(;・(エ)・)「トップアタックだと!?この!」

上空でパルスガンを掃射する深紅のACへ、旋回したリトルベアのグレネードが
放たれる。被弾した機体は中空で跳ね上がり、一拍置いて着地する。

『・・・・・・』

(;・(エ)・)「ふぅ・・・ふぅ・・・」

機体の損傷差は歴然だ。早くも関節部から黒煙を忍ばせ始めたリトルベアの
機体に比べ、前方で不気味に佇む深紅の軽量二脚ACはほとんど致命的な
損害は見受けられない。





101 :すまんミスってデータとんだあとちょっとだけど若干ながら:2010/04/24(土) 12:55:57.14 ID:hUPmc8+70
『・・・どうだね、リトルベア』

唐突に今までこちらの通信に何一つ応答を寄越さなかった依頼主から
の通信が入る。

(;・(エ)・)「どうもこうもありませんよ!?もう充分合格でしょう!?
      彼はまるでトップランカーだ!」

怒声を上げるリトルベアを意に介さず、前方のACはブレードを構えOBで
急速に間合いを詰めてくる。

(;・(エ)・)「くっ!」

『それは良かった、ところでリトルベア。今日ミュージアムに行ったそうだが』

「こんな時に何を!?」

『疑問に思った事はないかね?』

EOで牽制しつつ間合いを保つリトルベア。

『君もあの時代を生きた男だ。サイレントラインの未確認無人AC
 ナイトウッド・ブーン・ホライゾンの戦闘データから確認された
 「IBIS」と呼ばれるAIを搭載した未知のAC』

(#・(エ)・)「おおおっ!」

跳躍した深紅のACへ向けライフルが掃射される。




104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/24(土) 13:10:21.11 ID:hUPmc8+70

『ミュージアムで観ただろう?MTやAC誕生の歴史を。
 ならばおかしいと思わないか?』

『何故、クレストとミラージュが独自に創造、開発した筈のACが
 あの異なる文化を歩んだ、滅んだレイヤードに存在したのか』

弾丸をかいくぐり深紅のACはリトルベアの機体に
青いレーザーブレードを突き立てた。
損傷が限界に達し、膝をつくAC。

『兵器としてACは、如何なる文明の中でも
 結果的に到達する類のものなのか?
 いや、それはありえない』

コクピットの照明は非常灯に切り替わり、先ほどまで
耳を馬鹿にするように鳴り響いていた警報は止まった。
依頼主からの通信だけが、室内に木霊する。

(; (エ) )「では、なんだというんです・・・」




106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/24(土) 13:31:13.86 ID:hUPmc8+70

『【管理者】だよリトルベア。この世界のACも、結局は管理者の
 アーカイブスから企業へ、まるで誘導するように情報を小出しにされた結果だ』

(; (エ) )「なぜ、そんなことを」

『詳しい事はまだ解析中だがね、管理者は来る地上解放に向けて
 ある危惧をしていたようだ
 旧世界のAC、国家を破壊し尽くした何か。
 それに対してアーカイブスに残っていた情報は一つ』

『【pulverizer】旧世界の共通言語で【粉砕する者】』

『それが何かは、まったく分からんがね』

(; (エ) )「貴方はいったい何をするつもりだ!?」

『何をする、つもり?』



107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/24(土) 13:38:52.64 ID:hUPmc8+70

かろうじて機能していたレーダーに新たな熱源が出現する。
2つ、3つ。

(; (エ) )「うっうぁ・・・」

先ほどのACとまったく同じ容貌の深紅のACが3機、
併せて4機のそれがリトルベアを見下ろすように取り囲む。

『管理者の復活だよ、今から始まる世界にこそ彼女は必要だ!』

(; (エ) )「・・・動け!動け動け動け動け!!!」





109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/24(土) 13:40:29.12 ID:hUPmc8+70

    『始めようではないか!』

(; ;(エ);)「動いてくれぇえっぇぇっぇぇぇぇっぇ!!!!」

    『真のBrigade Projectを!!!』

四方から吐き出されたエネルギー弾が緑色の中量2脚ACを
大量の鉄と、少量の肉の残骸へと変えた。




『合格だ』

『歓迎しようナインボール、レイヤードへようこそ』

       NEXT



110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/24(土) 13:47:53.70 ID:hUPmc8+70
ふう、下痢と猿と中途半端なながら、大変失礼しました。

今回は以上です。
たくさんの支援、射突、wkwk、シューティング☆有り難う御座いました。

今回遅れてしまったのは体調を崩してしまったのと、当初考えていたプロットを
この回で大きく方向転換した為です。
突っ込み、感想頂けたら幸いです。
質問等ございましたらどうぞ。


111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/24(土) 13:54:20.86 ID:JpycVodLO
乙カレー


112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/24(土) 13:55:15.60 ID:Vj7BvLxI0



113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/24(土) 13:57:47.00 ID:Rx4x1/y+O
乙しよう、盛大にな!


114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/24(土) 14:01:00.48 ID:RjziPG0w0
乙ー



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