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('A`)ドクオは勇者になったようです ‐7‐『とあるメイドの手記』

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:37:02.76 ID:US/3Sx+/0
まとめさま

http://naitoutekiseikatu.blog31.fc2.com/blog-entry-25.html


短いです


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:37:53.83 ID:US/3Sx+/0
 16月344■

 今■は魔人さ■■■生日だ。

 あの人は■しか食べないが、一応形式的にバースデーケ■■を焼いてみた。

 △△(個人名)様が厨房■やっ■■て、

「何かいい■■■あったのであるか?」

とおっし■■ので、魔人さまの誕生日なのだと返■。

 何■■てんだコイツ、という顔をさ■■。

ケーキは使用人たちみんなで美味し■■いた。

 △△様も美味し■■に食べていら■■■■たので、これはこれで良■とする。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:39:09.69 ID:US/3Sx+/0
 16月■■日

 **■(個人名)から貰っ■ゼ■マイ仕掛けの玩具■壊れてし■■た■、
泣きな■ら近所の子供た■■城にやって来■■

 *■■は、子供たちを■■室に招い■玩■を直してい■■■ゃったようだ■

 紅■を運んで■る時に■子供たちの嬉し■■な声が聞こえた■■、玩具は元通りに直■た■だと思う。

 新■の玩具をお土産■帰って行った子供たちは■とてもとても嬉し■■だった。

 彼ら■見送る**様■■情も、■しそうだった。

「変態■■です」と言った■、

「■はもう少し愛想■■■た方がいいですよ」と言わ■■。

ツッコミ無しですかそうですか。

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:40:33.60 ID:US/3Sx+/0
 ■■■11■

 *■■のお陰で、ラウ■ジにも■械■明が、ゆっくりではあるが■■っている。

 ■■■辺りにはまだま■■■及ばないと言う■、
近い将■■ラウ■ジにも■■■並みの機械が普■すると思うと、なんだかとても■■■クする。

 ■△様は、*■■■の事を■く深■■頼しておら■■ようで、
時折お二■で■■■に行ったりと、■分仲が良■■■■。

 **様が■へやって■た頃から思っていた■■この■■人は本当に■がいい。

 そんな■■■を見ているのは■しい。

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:42:24.58 ID:US/3Sx+/0
 5■■■

 △■■が、モ■■■ーに■■を■えに向かわれた。

 その間、**様は新しい■■を■■する■■■■■■。

 やるこ■が■■私■、仕方なく■わらの船長■■■■ケーキを作る■■にした■

 あの■は大食■なので、それはそれは大き■ものを作■■■

 匂い■惹■■て、■■様が厨■にやって来た。
まるで■のようだ。

「…今■は何のキャラの誕■■■ですか?」

 *■様とも■ろうお■が、ル■■を知らな■■んて。

 ■■ィの事を一から丁寧にお教え■■ら、**様はめちゃくちゃ引いて■らっしゃ■■。
 何故だ。

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:43:43.80 ID:US/3Sx+/0
 ■■■■日

 △■■がお外に出て■人達と■■を深めて■■間、
**■■子供た■■為にま■新た■玩具を作ってい■。

「相■■■ず**様は手■■器用■すね。羨ましいです」

 と■っ■ら、*■■は照れ■■うに■■の玩具の原■■事細かに説明し■■れる。

 正■、■■様の言っ■る■との半分■理解出来なかった■、
とりあえ■凄いと■■のは分か■■■

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:44:46.67 ID:US/3Sx+/0
 4■■■日

 今■■△△様のお誕■■だ。

 朝から■事の仕込み■した■と、私にしては■面目に働いた。

 昼頃、ケ■■を焼■てい■■、**様がやって■■■

「…今日■何のキャラの誕■日ですか?」

 と聞か■■ので、△△様の■■生日だと■して■いた。

 *■■■かなり慌■■様子で、自■■引き上■て行った。
 どう■■■△様の■生日を忘■■いたよう■。

 慌て■にプレ■■■■用意し■いる■■ろうと思■■

 夕餉の頃、■■■ていた■△様が帰■■来たので、
柄にもなく■んなでクラッ■■を鳴ら■■■迎えする。

 △△様は想■■上に驚い■いた。
 朝から準備■した■■があ■■■

 食■後、*■■が△△様に■■■ントを渡して■た。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:45:54.47 ID:US/3Sx+/0
『ぱそこ■』とかいう、■■分から■■が不■■な機械■■

 人類■■知だと力説■■いたが、△△■■私も、半分も理解していない■■■。

■…そ■■う。

「君■もプ■■ントがある■だ」

 ■んて、私■■敵なプレ■ントを頂いた■
 こ■前、新し■玩具を褒めて■■た■礼だ■■っていた。

 小さな■の中に■美し■首飾り■
 金ぴ■で、かなり高■■■で、飾りの部■■は写真■■■ようになってい■。

V■Pでは、■■ケットペン■ント』というのだそうだ。

「君は機■よりも、■■ちの方■好き■しょう」

 どうや■、私が機械に疎■ことを知っ■■■よ■だ。

 な■■■却って申■訳な■■持ちに■った。
 今■■△様と■*様と、写真■■りましょう。

 そう約束をしたら、**■はとても■■■うに笑ってくれ■。

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:46:39.99 ID:US/3Sx+/0

 ■月00■

 *■■から頂■た首飾■をしていたら、

「似■■よ」と**様と△△様が言■てくれ■。
素直に嬉し■。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:47:23.49 ID:US/3Sx+/0
 ■■■■■

 最■、■人や■ン■■■達の数が■■ていると、■△様が嘆■■いる。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:48:29.59 ID:US/3Sx+/0
 ■■■■日

 *■■■何やら非■にご機嫌だっ■■で、何■■った■か聞い■みた。
 新作の玩■■、子供た■■喜ばれ■そう■。

 その玩具■毛む■■ゃらで、目がぎょろ■とし■■て、
見た■では喜ば■る要■が何もな■■■■■思う。

 何が子供た■■■を引き■けたの■■■けば、

「■の玩具は■■撫で■ば声を発して喜■んだ」と言う。

 試し■私も■■でてみた■■『ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファー』と■怪な声を挙げ■。

 なんか■持ち悪い■で、首元を横から思い切りチョ■プして■たら、
『モルスァ』みたいな事■■って凄い勢いで飛んでいった。

 なんだかとんでもない事をしてしまった■■■る。
でも気持ち悪かったんだから仕方がない。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:49:23.33 ID:US/3Sx+/0
 ■■■■

 ■■様、*■様、私■■真を撮っ■。

■■上がったら、首飾り■■■よう。

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:50:23.31 ID:US/3Sx+/0
■■■■

 写■■出来■のに、■△様が、誕生日を■にあ■り城へ■戻りになら■■なった。

 ■人や■■■■ーだけ■なく、
近隣の■や街から■時■■然と人が消えてしま■■■い。

 ■やモ■■■ーの為に■■砕身する■■■姿は■今■ながら■王らしくはない。
 だけど、そんな■△様を私た■は心の■から尊敬して■■。

 *■様も、△△様■事を心配され■■■。

 最■めっきり■二人■■■する姿も見な■し、食卓もなん■■味気ない。

 ■■輩がいな■間、城を■む』なんて言われ■しまった。
 ■■な事を言わないでほしい。

 ここは△△■のお城であり、■たちはただの■■人に過ぎないのだから。

 だが、私は立派なメイ■。
△■■の命令とあらば、どんな事でも■■つもりだ。

 それが、私に■■■恩返しだと思う。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:51:19.13 ID:US/3Sx+/0
 ■■■■■

 ゴミを廃棄■に捨て■為にま■め■■たら、何や■見か■ない大き■袋を見付■た。

 誰かがこの前のパー■ィーの■ミを纏めて捨て■■だろうか。

 ゴミ漁り■する趣■はないの■■その袋■■から■たゴミ■■捨ててきた。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:52:11.79 ID:US/3Sx+/0
 ■■■■

 つい■、■にいるメ■ドの一人が失踪■■。

 た■■ま帰■て来て■た△■様が、■■悲■んでいた。
 その■姿を見■のは、■くらメイ■といえども辛い■■■■■。

 消え■メ■■を屋敷中捜■回って■■**■が首を横に振■■

 ■■はどこ■行ってしまった■だろう。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:52:52.69 ID:US/3Sx+/0
8■14日

 ゴミ捨■■が、酷■臭い■■■れていた。

夏場は■れだから嫌だ。

 早■ゴミを廃棄街■■■なければ、衛生上良く■■。

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:54:12.67 ID:US/3Sx+/0
 ■■15日

 **■■、私を自室に招■■■て■れた。

 ■えば、*■■■ここへやって来てから■度も私は■■部■へお邪魔し■■事がな■。
 多分■誰も**様の■■屋に足を■■入れ■■はないだろ■。

あんな■■が良い、■△様でさえも。

 お■■の中は、見慣れな■■械が所狭■■並ん■■て面白■った。
 新■■出来上がっ■■ら見てもらいたいと■っていたので■見せてもら■。
正直、かなり驚い■■

 私と変わらな■■らいの■きさの、『ろぼっと』と■うらしいのだが、
と■■■これが凄■った。

 なんか■■凄か■た。

 形だけは人間と■■■変わらない■■明ら■■それ■人間ではなか■■。
顔が、幼い■■が絵に描い■■■なアン■■ンスさだった。
一歩間違■ればアート■なりそうだった。

 正直な感想■求めら■■ので■■

「もう少■人間らしく顔を作■なかったん■■■■」と■■た。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:55:31.10 ID:US/3Sx+/0
 ■*様は困っ■■うな笑■で、

「それ■出来た■■■しないんですよ」と■■■■。

 形■作れるの■■、後は『■る』だけなのに。

「そういうの苦手■んです。もしよろしければ、手伝ってくれませんか?」と■る。
「もちろんです」

 と答えたら、*■■はとて■嬉しそ■に頷いて■■た。

 ■△様も滅■に帰って来ず、活気を失った城■また元気■なれ■、
△△様は喜ん■くれ■だろうか?

 *■■も喜んでくれて■る■■、いいこと■くめだ。

 や■ぱり*■様はラ■ンジに新たな■■を■たらす方だと思う。
 そんな方の■■な手伝■ができれ■、メ■■冥■に尽■■というもの■。

 だけど、私なんかが**■の■■■いが務まるだろうか?

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:57:06.58 ID:US/3Sx+/0
**********
**********

( ・∀・)「廃棄街が、見えてきた」


 モララーが指差すその街を見て、―――まず最初に思ったことがある。


('A`)「………」

('A`;)「(臭っせ……)」


 『廃棄街』と呼ばれるに相応しい程の、『ゴミの山』。
そしてそこから漏れて来る、鼻が曲がりそうな程の悪臭。

 当然と言えば当然だ。
ラウンジ中のゴミが、燃える燃えない再生問わず、一挙にここに集められるんだから。

 それにしたって、まだ僕とモララーは廃棄街に足を踏み入れていない状況。

 それなのに、もうこんなに臭いと感じるのだから、廃棄街の中は息が出来ないんじゃないかと本気で思う。


(;・∀・)「……」


 モララーですら、この悪臭に閉口していた。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 23:59:34.63 ID:US/3Sx+/0
 女の人の幽霊がいると聞いたけど、何でこんな掃きだめのような場所に留まっているんだろう。
もっとまともな場所があるだろうに。

(;'A`)「ど、どうする?」

(;・∀・)「……」


 今から来た道を戻り、兄者たちが向かった『医療都市』へ行くという方法もある。
 格段にヒロユキ街に着くのは遅くなるけど、この臭いに耐えるよりは…マシか。


(;'A`)「僕たちも… (;・∀・)「さぁ、行こうか。ここまで来たんだから、幽霊見ないと引き下がれないしね」

(;'A`)「え、行くの?」

(;・∀・)「行くだろ? もしかしてドクオ、幽霊怖いとか?」


 幽霊なんか信じてないから、怖くはない。
問題は別にある!

 この、人を拒絶するような圧倒的悪臭!
そして、少し突けば崩れて来そうな絶妙なバランスを保ったゴミの山!

 普通の神経を持ってれば、絶対に行きたくないような場所だ。
というか、行きたくない。
 本気で行きたくない。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:05:41.86 ID:bJnu57yu0
(;'A`)「……(臭っせ)」

( ・∀・)「ほら、早くー!」

 気付けば、モララーは既に廃棄街の入り口に足を踏み入れていた。
 錆びて傾いた看板には、『廃棄街』と書かれている。

 刑務所のような高い塀に囲まれた、とてつもなく大きなゴミの街。

 ここは生者が生きられる場所じゃない。
それこそ、この世に未練を残して逝ったような死者だけがいられるような場所だと思う。

 悪臭と、今現在もゴミが増え、拡大していく廃棄街。

 一歩進めば足元に鼠やコードネームGが横切り、空高く積まれたゴミや瓦礫が僕たちを威圧する。

 潔癖症な人が来たら卒倒しそうな、とにかく不潔な場所だった。
悪臭に侵されて、空気までもが不潔だ。

 さっきまで快晴だったはずの空が、今は鈍色の厚い雲に覆われてしまっている。

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:07:42.58 ID:bJnu57yu0
(;'∩`)「(臭っせ……)」

 悪臭に耐えかねて、鼻と口を手で覆ってみても、臭いがどうにかなる訳でもなく。

(;'A`)「………」

 仕方なく、なるべく呼吸数を減らす事にした。
 すんなり廃棄街を抜ければ、まともな空気が吸えるんだ。
それまでの我慢…。

 そう、それまでの我慢なんだ…。

(;・∀・)「幽霊、いないなぁ」

 先を歩くモララーは、この期に及んでまだ幽霊の姿を捜している。

 普通の人間よりも亜人の五感の方が優れていそうだから、
この悪臭は相当辛いと思うんだけど、そんなの関係ないと言わんばかりにモララーは廃棄街を突き進んで行く。

 そこまで見たいのか。幽霊を。
やっぱりイケメンの思考回路は分からない。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:08:50.10 ID:bJnu57yu0
(;・∀・)「……(臭っせぇえぇ…)」

(;'A`)「(臭い)……」

 ゴミで出来た道をゆっくり進みながら、僕とモララーは幽霊を捜す。

 よく見ると、積まれたゴミの間に細い細い路地のような通路が見えた。

 もしかしたら、『普通の街』のように入り組んだ道があるのかもしれない。

(;'A`)「……」

('A`;)「(何も見てない。僕は何も見てない)」

 さっさと廃棄街を抜けたいので、細い路地は見ない振りをすることにした。

 細い路地なんてないよ、ゴミだけしかないよ。
大丈夫、幽霊なんていないし、路地なんてないから。

 モララーも、美人幽霊なんかよりも綺麗な空気に気持ちが傾いてるさ。
多分。きっと。恐らく。

(;・∀・)「おかしいな、やっぱり幽霊って見える人と見えない人がいるのかね?」

(;'A`)「さ、さぁ…」

 頭を掻き、モララーは足元のゴミを蹴飛ばした。

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:10:19.45 ID:bJnu57yu0
 …そういえば、VIPでは幽霊の存在の否定は科学で解決されていたな。

 『幽霊の否定』についての論文を読んでみたことがあったけど、
専門用語のオンパレードで全く理解出来なかった覚えがある。

(;'A`)「(霊感がなきゃ見えないなら、廃棄街に来た意味がないんだけど…)」

 そう思ってても、酸素がもったいないから言わないけどな。

( ・∀・)「あーG多いなぁ」

 わさわさと足元を翔ける黒い妖精を眺め、モララーが呟く。

 慣れというのは凄いもので、最初見た時飛び上がる程の嫌悪感を抱いていたGや鼠を見ても、
もう特に何も思わなくなっていた。

 いや、気持ち悪いのは気持ち悪いんだけど、大仰に反応するほどの余裕がない。
 それでも、この臭いだけはどうしても慣れないままだけど。

(;・∀・)「幽霊もいないし、臭いは酷いし、大人しく医療都市行けば良かったなぁ」

 ゴミの山が新しく構築されている場所に来て、モララーはついに音を挙げた。

 何をいまさら、と言ってやろうと思ったけど、何か喋ると酸素を消費するから止めた。
 代わりに、少しだけモララーを睨む。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:11:22.18 ID:bJnu57yu0
(;・∀・)「あーあ、これだけ広いと、そう簡単に幽霊に会える訳ないか…」

(;'A`)「……」

 がっかりした様子で手近な瓦礫の上に座ったモララーを横目に見ながら、辺りを見回してみた。

 今新しく構築されているゴミ山の上には、直径10メートルほどのひらべったい機械が浮いている。
 この機械はVIPにもあった。

 『ゴミ送信装置』。
使い道は、読んで字の如く。

 棄てたゴミを、廃棄物処理場まで送信してくれる機械だ。

(;・∀・)「それにしても、本当に凄い量の廃棄物だね。
    死体とかが棄ててあっても、誰も分からないよな。これじゃ」

(;'A`)

 どさどさと音を立てて投下されるゴミを見上げながら、モララーが言う。
 同じ事を考えてはいたけど、そんなハッキリと言うなよ…。

 …確かに、ゴミの山の中に動物の死体らしきものがいくつかあった。
幸い、まだ人の死体は見てない。 と思う。

(;'A`)「(この塀に、死体とか埋まってないだろうな…)」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:12:19.88 ID:bJnu57yu0
(;・∀・)「廃棄街って、あとどのくらいあるんだろう。ちょっと様子見て来るよ」

 モララーが、すぐそばにあったゴミ山を見上げる。
標高、5メートルくらい。

 これを登ろうというのか。
さすが亜人。
人間に出来ないことをやってのける、そこに痺れる憧れry

(;'A`)「(頑張れ!)」

(;・∀・)「頼むから喋ってくれよ…」

(;・∀・)「じゃあ、まぁここで待っててよ。
    もしかしたら、幽霊がどこにいるかも見えるかもしれない」

 言い残し、モララーはゴミ山を器用に登り始めた。

 足場も不安定だろうに、よくもまぁあそこまで器用に登れるものだ。
素直に関心する。

( ・∀・)「おおー! スゲー!」

 程なくしてゴミ山の頂上に達したモララーが、辺りを見渡して一言叫んだ。
何が凄いのか気になるけど、それを聞く酸素すら惜しい。

(;・∀・)「…向こう側は霞んでて見えないな。一日じゃ出られないかもしれない。
    それに、やっぱ幽霊も見えないか…」

(;'A`)「(マジかよ)……」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:14:06.39 ID:bJnu57yu0
 …ということは?

 一日じゃ出られないイコール、この不衛生で臭くて得体の知れない虫がわんさといる中、野宿をしなければならない。
 しかも、嘘か本当か幽霊まで出るような場所でだ。

 ……ありえない!

(;'A`)「(先を急ごう、モララー!)」

(;・∀・)「喋れっての」

 ゴミ山からモララーがゆっくり降りてきた。
 なんせ足元が不安定な場所だから、少しでもバランスを崩せば転げ落ちてしまう。

( ・∀・)「よっ、と」

 それでも余裕の表情でゴミ山を降りるモララーの顔が、

(;・∀・)「…ん?」

 ゴミ山の中間層辺りで、引き攣った。

(;'A`)「?」

 その視線は何故か僕の遥か後ろに向けられている。

(;'A`)「ど、どうかした?」

(;・∀・)「……あ、いや、多分俺の見間違い…。うん、見間違いだと思う」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:15:37.54 ID:bJnu57yu0
 ……歯切れの悪い返事だな…。

 不安になってモララーの視線を辿ってみたけど、ゴミの山があるばかりで、
特に目を引くようなものは何も無かった。

 なんだよ…。
何がいるんだよ…。

(;・∀・)「(見間違いだ、見間違い。まさかあれが幽霊なんてことは…)」

 山を降るモララーの足どりは、さきほどよりもかなり危うい。
動揺してるのがまるわかりだ。

(;'A`)「気をつけt…」

(;・∀・)そ「あっ!」

 …どうやら忠告は少し遅かったらしい。

 ゴミに足を取られ、モララーは思い切りバランスを崩した。

(;・∀・)「あっうわああぁああ!!」

 盛大な悲鳴を上げて、ゴミと一緒に落ちてくるモララー。
転げ落ちながら加速していくその勢いは、地面にぶち当たってやっと止まった。

 最近思うんだけどさ、こいつもうイケメンじゃなくね?
二日酔いになってゴミと一緒に落ちるイケメンなんて聞いたこともないんだけど。

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:16:57.62 ID:bJnu57yu0
(;'A`)「(大丈夫?)」

(;・∀・)「喋れっつーの。…あぁびっくりした」

 驚いたように目を丸くさせ、モララーは汚れた服をはたきながら立ち上がる。
 そこまで高い所から落ちて来た訳ではないので、大事には至らなかったようだ。

(;'A`)「(それにしても、本当にここはゴミだらけだな…)」

 モララーと一緒に落ちてきただけでも、
雑誌、かなり古いパソコン、缶、という分別無視のゴミがそこらに散らばっている。

('A`)「なんか城の名前の看板みたいなのも捨ててあるし、本当に何でも棄ててあるよな…。
   『杉浦城』? なんか和風な名前…」

('A`)「(お?)」

 『杉浦城』の看板や、朽ち果てた得体のしれない器物の中に、何やら手帳のようなものを見付けた。

 表紙には綺麗な字で、『メイド日記』と書いてある。
日記の持ち主の名前は書いていないようだ。

(*・∀・)「メイドさんの日記かぁ、中身が気になるなぁ」

(;'A`)「(……)」

 …確かに。
 人の日記というのは何故こうも読みたくなるんだろう。

 絶対なんか科学じゃ解明されないような何かがあるに違いないと思う。

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:18:23.57 ID:bJnu57yu0
( ・∀・)「でもゴミの中に埋まってたとはいえ、随分古そうな日記だなぁ。
     文字なんか掠れちゃってるじゃんか」

 ぎっしりと文字が書かれた日記のページをモララーと繰っていたら、
手帳の最後のページに何かが挟まっているのに気付いた。

( ・∀・)「写真?」

 横から見ていたモララーが、写真をまじまじと見つめる。
 写真には、若い3人の男女が映っていた。

 中心には、楽しそうに笑う、瞼に縦傷のある男が。
 彼の左隣には、艶やかな黒髪を腰まで伸ばした、無表情だけど綺麗な女の人が。
 中心の男の右隣には、微笑む黒目がちな青年が。

 2人とも、中心の男に寄り添うようにして映っている。

('A`)「(この女の人が、この日記を書いた人だろうな)」

( ・∀・)「……あれ?」

( ・∀・)「これ―――」

 モララーの指が真ん中の男に伸びた、
 その時。

 さっきモララーが転げ落ちたゴミ山が、何の前触れもなく、炎を上げた。

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:23:15.37 ID:bJnu57yu0
(;・∀・)(;'A`)「わあぁあぁ!!!」

 突然の熱気と熱風を受け、振り返る僕とモララー。

(;'A`)「何だ?!」

(;・∀・)「?!」

 僕らの視線の先。
燃え盛る炎の中。
ゴミ山の頂上に、メイド服を身に纏った女の人が立っているのが見える。


(   )「……」

 それはたった今写真で見た女の人と、

川 ゚ -゚)

 全く同じひとだった。

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:24:41.86 ID:bJnu57yu0
('A`)ドクオは勇者になったようです
‐7‐『とあるメイドの手記』

終わり

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:17:51.70 ID:JTWkc1zA0
しかたねーな、支援


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:25:37.68 ID:bJnu57yu0
平日の夜中に支援ありがとうございました。

>>42
ありがとう


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:26:55.19 ID:bJnu57yu0
何かあったらどうぞ。

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:27:41.26 ID:ph6ZTtNi0
おつ!

続きwktkしてるよ!
ちなみに何話完結予定?

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:28:27.20 ID:JTWkc1zA0
頑張ったな
しかたねーからまとめで読んでやる

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:29:23.31 ID:bJnu57yu0
>>51
ありがとうございます。
完結予定は、さっぱり分からない。

20話くらいで終わるつもりではいた。

54 名前:シベリア[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:30:55.75 ID:JTWkc1zA0


613 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/13(木) 00:30:01 発信元:222.5.63.222
>>609



どなたか、いま来てる('A`)勇者に代理乙を届けてくれませんか

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:30:57.24 ID:bJnu57yu0
>>52
ありがとうございます。
ありがとうございます。



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:32:15.38 ID:bJnu57yu0
>>54
配達ありがとうございます。

シベリア>>613ありがとうございます。

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/13(木) 00:35:05.85 ID:ph6ZTtNi0
>>53
そうなのか!
わかった期待してる!

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