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lw´‐ _‐ノvの超現実的愛情のようです #2

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:25:07.77 ID:zpKPLuEA0

-素直シュールの超現実的愛情-


あらすじ

シューは今は亡き祖父・荒巻スカルチノフの屋敷で奇妙な壷を手に入れる。

その壷には荒巻に大恩を受けた男、内藤ホライゾンの亡霊が宿っていた。

内藤は霊能力を使い、荒巻の子孫であるシューに恩返ししようとするのだが……


lw´‐ _‐ノv:素直三姉妹の末っ子。小学生。このお話の主人公。
      極端に無口だがワガママであくどい。

( ^ω^):壷に住み付いている亡霊。
      荒巻への恩返しのため、子孫であるシューにコキ使われている。
      霊能力で色々不思議な現象を起こす。

J( 'ー`)し:三姉妹の母親。マイペース。

川 ゚ -゚):三姉妹の長女。高校生。メカマニアの天才少女。

ノパ⊿゚):三姉妹の次女。中学生。脳筋の格闘バカ。

ξ ゚⊿゚)ξ:シューのライバル。大金持ちの一人娘。性格はやや歪んでいる。

(´・ω・`):シューとツンのクラスメイトで、二人の想い人。AAだとアレだが美少年という設定。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:26:01.78 ID:zpKPLuEA0

1.
どこにでもあるような小さなの町から少しだけ離れた丘に、

どこにでもあるような小さな家が建っていた。

だけどどこにでもあるような一家の末っ子、素直シュールは、

ちょっとどこにもいそうにない女の子だった。

実家でもらった壷から現れた亡霊・内藤ホライゾン。

彼はシューの祖父に受けた恩を返せぬまま非業の最期を遂げた少年。


「俺ならドラえもんをもっと上手く使える」


これはそんな妄想を抱いたことのある人に贈るお話である。




素 直 シ ュ ー ル の 超 現 実 的 愛 情 の よ う で す

#2 あの子のハートをゲットしよう







6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:26:58.41 ID:zpKPLuEA0

2.
lw´‐ o‐ノv Zzzzz……

从'ー'从「シューちゃん、シューちゃん、終わったよ~」

Σlw´‐ _‐ノv「んぐっ?」


隣の席の渡辺に揺り起こされると、何時の間にか授業が終わっていた。

寝ボケ眼を擦り、帰り支度を始める。

帰りの会を済ませて「さよーなら」の合唱をした後、生徒は各々教室を出てゆく。


(´・ω・`)「じゃあ、また明日」

Σlw´‐ _‐ノv

(´・ω・`)「あ、シューちゃん。またね」

lw;‐ _‐ノv アウアウ

(´・ω・`)「? なに?」

lw;‐ _‐ノv「えー、あー、うー……」




7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:27:58.03 ID:zpKPLuEA0

3.
ξ ゚⊿゚)ξ「あーらショボン君、良かったら一緒に帰らない?」

(´・ω・`)「え? うん、いいよ」

ξ ゚ー゚)ξ「おーっほっほ、じゃあねーシュー」

lw#‐ 皿‐ノv


トンビに油揚げさらわれるとはこの事だ。

シューはツンとショボンが連れ立って教室を出てゆくのを成す術なく見送った。


lw´‐ _‐ノv ガックリ


何で言えないんだろう、「一緒に帰ろう」って。


*リ´・-・リ「落ち込まないでよ、私が一緒に帰ってあげるから」

从'ー'从「渡辺もー」


事の成り行きをニヤニヤしながら見ていた友人たちのありがたい提案を受け入れ、シューは学校を出た。



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:28:59.60 ID:zpKPLuEA0

4.
その日の夕食時、シューはスパゲティをフォークで巻き巻きしながら思案にふけっていた。


lw´‐ _‐ノv「んー……」


このままではツンのアドバンテージは揺るがない。ショボン君をかっさらわれてしまう。

何とか方策を練らないと……放課後に新密度をアップする、何か奇策は……


川 ゚ -゚)「どうした、シュー? あんまり食べてないな」

J( 'ー`)し「男の子のことかい?」

Σlw;////ノv

川 ゚ -゚)「まさか。まだ小学生だろ?」

J( 'ー`)し「どっちかって言うとお前の方が心配だよ。機械ばっかいじってて」

川 ゚ -゚)「わ……私は恋愛とか、そんなの興味ないもん」

J( 'ー`)し「ベッドの下にウエンツの写真集隠してるのに?」

川;///)「ひとっ、ひとっ、人の部屋に勝手に入っ……! 入っ……!!」



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:30:01.87 ID:zpKPLuEA0

5.
川;゚ -゚)「ヒ……ヒートはどうなんだ? 好きな人とかいないのか」

ノパ⊿゚)「ん?」


クーが苦し紛れに話題を振ると、口一杯にタラコスパをほおばっていたヒートが顔を上げる。


ノパ⊿゚)「いるぞ!」

J( 'ー`)し「飲み込んでから喋りな、ヒート。食べカスが飛び散りまくってショットガンみたいだよ」

川 ゚ -゚)「ほほう、それは興味深い。やっぱり付き合いたいとか思うわけか?」

ノパ⊿゚)「え? もう付き合ってるぞ」

川 ゚ -゚)「……?」

ノパ⊿゚)「そいつに好きだーって告白したら実は俺もって言ったぞ。今度一緒に遊園地行くんだ!」

川 ゚ -゚)「……」

J( 'ー`)し「……」

lw´‐ _‐ノv「……」

ノパ⊿゚)「何故黙る」


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:31:10.53 ID:zpKPLuEA0

6.
あまりにも衝撃的な事実の判明で何の話題だったかわからなくなり、食事は終了した。

部屋に戻ったシューは再び頭を抱える。


lw´‐ A‐ノv「……」


クーはこの分野では頼りにならないし、ヒートのような直情的な告白の仕方は趣味じゃない。

視線は机の上の壷に行った。

あまりこいつをアテにしたくはないんだが……


lw´‐ _‐ノvつ)))壷 ノックノック

lw´‐ _‐ノv 壷

lw´‐ _‐ノvつ)))壷 ノックノックノックノック

lw´‐ _‐ノv 壷

lw´‐ _‐ノv「?」


ややあってから、壷の中から寝ボケた声がした。


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:32:35.63 ID:zpKPLuEA0

7.
壷<うー……お嬢さんですかお。今眠いんでまた明日にして下さいお……

lw#‐ 皿‐ノv


シューは壷をキッチンに持って行った。

ミキサーから容器を外し、代わりに壷をセットしてスイッチを押す。


キュイイイイイイ(((壷)))イイイイイイイ<あばひゃべばばばばあばばばばばああああ!!!!


壷から這い出してきた煙が、目をぐるぐるに回した少年の姿になる。


(;@ω@)「メチャクチャしないで下さいお!! 脳味噌が掻き混ざっちゃいますお!」

lw´‐ _‐ノvb

( ^ω^)「ふう、危うく永眠するところだったお。もうしてるけど。で、何のご用ですかお」」

lw´‐ _‐ノv「ゴニョゴニョ」

( ^ω^)「あーなるほど。つまり、その男子と仲良くなりたいってワケですかお」




12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:34:07.35 ID:zpKPLuEA0

8.
( ^ω^)「それにしても……フヒヒ」

lw´‐ _‐ノv「?」

( ^ω^)「お嬢さんも普通の女の子っぽいことで悩んだりするんですお。安心しましたお」

lw#‐ _‐ノvつ¬


シューがバールを取り出したので、内藤は両手をバタバタ振った。


(;^ω^)ノシ「あー、えーと、無駄口はこのへんにしときますお。

      それで具体的にはどうしたんですお。毎日一緒に帰りたいんですかお」

lwσ‐ _‐ノv「んー……」

( ^ω^)「なんか不満そうですお」

lw´‐ _‐ノv「ゴニョゴニョ」

(;^ω^)「えー、惚れ薬!?」

lw´‐ _‐ノvb




13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:36:00.47 ID:zpKPLuEA0

9.
(;^ω^)「そんなの卑怯ですお、恋愛でチート使ってどうすんですかお。

      他の人は地道にパラメータをレベルアップさせてラスボスに勝負を挑むのに……」

lw´‐ _‐ノvつ□)^ω^)グイグイ


お決まりの顔面請求書押し付けを食らい、内藤は降参した。


(;^ω^)「わ、わかりましたお! 出しますお、出しますお」

lw´‐ _‐ノvb

( ^ω^)つ「それ、ぱぱらぱー」


内藤の手の平がボンと小さく弾け、煙の中から小瓶が現れた。


lw´‐ o‐ノv「!」

( ^ω^)「この薬を一滴飲んだ人間は愛に餓えまくり、次に見た人を好きになってしまうんですお!

      生まれたてのヒヨコのアレですお。えーと、イン……インターセプター?」

lw´‐ _‐ノv(……FF6の犬?)


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:37:17.38 ID:zpKPLuEA0

10.
( ^ω^)「気をつけて下さいお、お嬢さん以外の人間を見てしまったら大変なことになりますお」

lw´‐ _‐ノvb

( ^ω^)「えーと、領収書を……」

lw´‐ _‐ノv「……」

(;^ω^)「効果を見てからって?

      別にいいけど、お嬢さんのミスで失敗したとしてもその時はちゃんと払って下さいお」

lw´‐ _‐ノvb


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


そして翌朝。

内藤にもらった小瓶を懐に忍ばせたシューは学校へ向かった。


lw´‐ _‐ノv ドキドキドキ





15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:38:58.82 ID:zpKPLuEA0

11.
しかしふと不安が沸き上がる。

あの内藤の魔法だ。いまいち信用できない。

本番前に効果を誰かで試しておいた方がいいか。


从'ー'从「シューちゃん、おはよー」

lw´‐ _‐ノv「!」


ちょうどいいところに渡辺が来た。

瓶の蓋を開け、問答無用で彼女の口に突っ込む。


从'ー'从「もげがばば、もべばばばば!!!」

从'-'从「うっ……!?」


適当なところで瓶を引いて彼女の背後に回り込むと、シューは指で渡辺の瞼を広げた。


「あれれー?」从<●><●>从 ――――視線――――→ カマキリ



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:40:07.88 ID:zpKPLuEA0

12.
渡辺の視線の先には道端でチョウチョを頭から貪り食っていたカマキリがいた。


从////从「あ、あ、な、なんか変だよぉ……

    あのカマキリさんを見てると、なんだか蟷螂拳の演舞をしたくなっちゃう……イーン!」

lw;‐ _‐ノv

从'ー'从「ゼンシッポ! あーんカマキリさーん、貴方に対する私の愛のサイズは計り知れないのー!

    鎌(サイズ)だけに!」


これは薬が変なのか?

渡辺が元々変なのか?

いきなりショボン君で試さないで良かった……


「やだーもっとカマキリさんといるのー」((((o '从⊂lw´‐ _‐ノv ズズズズ


おかしくなった渡辺を引きずり、学校へ向かう。

使用は見合わせるべきか?



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:41:16.10 ID:zpKPLuEA0

13.
ξ ゚⊿゚)ξ「あーらシューに渡辺、おはよう」

(´・ω・`)「お、おはよう……」

Σlw;‐ o‐ノv

从;-;从「ふええ~ん、シューちゃんのアホー」


ツンとショボンくんが一緒に登校してやがる!


ξ ゚ー゚)ξ「ふっふーん、今日から通学路を変えたの。

      これから毎日一緒に行くんだもんねー、ショボン君」

(´・ω・`)「う、うん……」

(´・ω・`)(恥ずかしいなあ、女の子と一緒に歩くなんて……)

ξ ゚ー゚)ξ「ん? なーに?」

(´・ω・`)「う……ううん、何でもない……」


ショボンは勉強もスポーツも万能だが、気が弱いことだけが弱点だ。



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:43:05.85 ID:zpKPLuEA0

14.
ξ ゚ー゚)ξ「じゃあ、教室でまたね」

lw;‐ 皿‐ノv


これはいかん。

四の五の言っていては落差を埋められなくなってしまう。

授業中シューはあらん限りの脳細胞で考えを巡らせた。


lwσ‐ _‐ノv「……」

从'ー'从「ねーねーシューちゃん、カマキリさんの手は何で鎌なのかわかる~?」


隣の席の渡辺が話しかけて来る。


lwσ‐ _‐ノv「……」

从'ー'从「正解はね~、細かいことに構ってられないから。鎌っ手られないから。あはは」


ギュゥゥゥlw#‐ 皿‐ノvつ<'-'从「ふええ~、何で引っ張るのー」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:44:38.56 ID:zpKPLuEA0

15.
給食を利用することも考えたが、それだと誤爆の可能性がハネ上がってしまう。

休み時間のショボンは友達と遊んでいるかツンに絡まれているし……

何とか一人の時間を狙って……


( ><)「僕もやっとモンハン買えたんです! 通信したいんです」

( ´∀`)「お、いいモナ。今日の放課後にみんなでやるモナ。ショボンも来るモナ」

(´・ω・`)「んーと、今日は塾だから明日ならいいよ」

lw´‐ _‐ノv「!」


休み時間に何とは無しに聞いていた男の子の会話に、シューは活路を見出した。

放課後、教室を出て一目散に家に戻る。


ξ ゚ー゚)ξ「ショボンくぅーん、今日も一緒に帰らなーい?」

(´・ω・`)「う、うん……いいけど……」


マヌケ女め。その余裕も今日までだ。





23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:45:57.22 ID:zpKPLuEA0

16.
家に戻ると、珍しく内藤が壷の外に出ていた。

シューのDSを勝手に取り出して遊んでいる。


( ^ω^)「あー、お帰りなさいですお。これ借りてますお……ん? 何やってんですかお」


内藤に構わず押し入れを漁り、必要なものを引っ張り出す。

シューは少し樟脳の臭いがするそれを頭に被ってみた。


l  Θ Θl

( ^ω^)「ん? スキーマスク? 強盗でもする気ですかお」

lw´‐ _‐ノv ヌギヌギ

(;^ω^)(またロクでもないことを考えている気がするお……)


内藤は一般人の姿に変身すると、家を飛び出したシューの跡を追った。


( ^ω^)「お嬢さん、僕もついて行きますお」



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:47:12.97 ID:zpKPLuEA0

17.
日がとっぷり暮れて、あたりにすっかり夜の帳が下りた頃。

町の学習塾を出たショボンは家路を急いでいた。


(´・ω・`)「あーあ、真っ暗になっちゃった」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


物影に隠れたシューは内藤に合図を送った。


l  Θ Θlb

( ^ω^)「わかりましたお、気は乗らないけど手筈通りに行きますお」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ショボンが人気の無い公園前に差しかかった時、突然電柱の影から誰かが飛び出してきた。


∩( ^ω^)∩「わ――――――――っ!!!」

(´゚ω゚`)「わあああああ―――――っ!?」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:48:44.97 ID:zpKPLuEA0

18.
ギョッとして身を縮こませた瞬間、シューがショボンの背中に抱き付き、手にしたハンカチで

彼の鼻と口を覆った。


l  Θ Θlつ□

(´・ω・`)「モガッモガガッ」


気が遠くなる……

ショボンはゆっくりと道路へ崩れ落ちた。

ドサリ。


(;^ω^)(このお子様は毎度毎度どっからこんな凶悪な手段を思い付くんだお)


手にしたハンカチには惚れ薬が染み込ませてある。

映画ではクロロホルムを嗅がせるやり方だ。

シューは仰向けになったショボンに馬乗りになり、両手で彼の瞼を無理矢理こじ開けた。




28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:50:02.00 ID:zpKPLuEA0

19.
(´<●>ω<●>`)「う、うーん……」


それから彼の顔をじっと覗き込む。


(´・ω・`)「き、君は……」


もう十分だろう。

シューと内藤は物凄い勢いでその場を離れた。

これで明日からショボン君の隣という至福のポジションを常に確保するのはこの私!

胸を躍らせながら、シューは跳ねるように夜の町を駆け抜けた。


( ^ω^)「えーと、お嬢さん、『してやったり』みたいな気分のとこ悪いんですけど……」


跡をついてきた内藤は言いにくそうにそのことを告げた。


( ^ω^)σ「スキーマスクを被ったままですお」

l; Θ Θl「!!!」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:51:42.96 ID:zpKPLuEA0

20.
翌朝。

春をすっ飛ばして夏が来たんじゃないかって言うような、バカみたいな陽気の日。

素直三姉妹はは目覚ましを止めてベッドから這い出した。

着替え、顔を洗い、朝食を摂り、歯を磨く。


J( 'ー`)し「いってらっしゃい。買い食いするんじゃないよ」

川 ゚ -゚)ノパ⊿゚)l  Θ Θl「行って来まーす」


三人は仲良く家を出た。


川 ゚ -゚)ノパ⊿゚)「……」

l  Θ Θl

川 ゚ -゚)「どこの子だ、お前は」

ノパ⊿゚)「それは流行らないと思うぞ……」





30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:53:11.43 ID:zpKPLuEA0

21.
駅でクー、十字路でヒートと別れ、シューは小学校へ向かった。

春の強烈な陽光が、シューの脳味噌を電子レンジみたいに暖める。


l; Θ Θl ゼェゼェ


暑い……


从'ー'从「あ、おはよ~シューちゃん……シュー……ちゃん?」

lw´‐ _‐ノv ヌギヌギ

从'ー'从「あー、やっぱりシューちゃんだ~。どうしたの~、悪い電波でも来てるの~」


何を言っているんだこの女は。


l  Θ Θl カブリカブリ

从'ー'从「ね~、もっと離れて歩いてよ~、恥ずかしいよ~」


この女……



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:54:59.93 ID:zpKPLuEA0

22.
渡辺と微妙な距離を置いたまま歩くことしばらく、いよいよツンとショボンに遭遇した。


l  Θ Θlノシ

ξ;゚⊿゚)ξ「えっと……は、はじめまして?」

(´・ω・`)「ハッ……!」


ショボンは恋の魔弾に心臓を撃ち抜かれたかのごとく動きを止めた。


(´・ω・`)(な、何だろう……あの黒いスキーマスクの女の子……

      あの毛糸の滑らかさ、目明きから覗く瞳……な、なんでこんなにドキドキするんだ……)

(´・ω・`)「あの……ねえ、良かったら、名前を聞かせて欲しいな」

l  Θ Θlb

(´・ω・`)「その、君って何て言うか、すごく……かわいいね」

l  Θ Θlゞ(*照れている)

ξ;゚⊿゚)ξ「え……ええええええ?!」



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:56:11.20 ID:zpKPLuEA0

23.
ξ ゚⊿゚)ξ「ちょっと渡辺! あの銀行強盗みたいなのはどこのどいつよ!」

从'ー'从「えー、シューちゃんだよ~」

ξ ゚⊿゚)ξ「ぬわんですって!」


スポッξ ゚⊿゚)ξつl○○l lw´‐ _‐ノv「!」


(´・ω・`)「ん? あ、あれ……シューちゃん?」

lw#‐ _‐ノv


シューはツンからスキーマスクを奪い返し、再び被った。


l  Θ Θl カブリカブリ

(´・ω・`)「ハッ!! す、素敵だ……」

ξ;゚-゚)ξ(ショボン君って、もしかして類稀なる変態……?)

ξ ゚⊿゚)ξ「フンだ、フーンだ!! シューの銀行強盗! ばーか!」




34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:58:05.07 ID:zpKPLuEA0

24.
ツンは物凄い勢いで来た道を駆け戻った。

勝った……!!


∩l  Θ Θl∩ ワーイ

从'ー'从「早く学校行こうよ~、遅刻すると連絡帳に書かれるよ~」

(´・ω・`)「う、うん、そうだね。……ねえ、君のことをもっと教えてくれないかな?」

l  Θ Θlb


しかし歩き出そうとした瞬間、ツンが消えた方向から再び誰かが走ってきた。


         /⌒ヽ
 ⊂二二二ξl  ゚ ゚lξ二⊃
        |   /  
         ( ヽノ
         ノ>ノ 
     三  レレ


ξl  ゚ ゚lξ「お待ち!」



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 17:59:17.94 ID:zpKPLuEA0

25.
l; Θ Θl「!!」

ξl  ゚ ゚lξ「ウフフ、シュー、何でもあんたの思い通りにはならないわ……!」

(´・ω・`)(スキーマスク少女が、ふ、二人も……! 心臓が破裂しそうだ)

ξl  ゚ ゚lξ「さーショボンくぅん、一緒に学校行きましょー」

l  Θ Θl

(´・ω・`)「う、うん」

从'ー'从「私、今から他人ね~」


ショボンの両側をスキーマスクガールズが挟み込む形になった。

テロリストにさらわれている最中みたいだ。

周囲の視線が毛糸を貫きちくちく刺さるが、こうなったら両人とも意地がある。

よりによって空には雲一つなく、太陽が全開でコロナ放電をぶちまけていた。


l; Θ Θl ハァハァ

ξl; ゚ ゚lξ ゼェゼェ


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 18:00:44.49 ID:zpKPLuEA0

26.
ξl  ゚ ゚lξ「あんた、頑張るじゃない……」

l  Θ Θlb

(´・ω・`)「それでね、僕は何て言うか……君たちのその、頭部全体を覆う毛糸がとても……」

ξl  ゚ ゚lξ「悪いけどちょっと黙っててくんない?」

Σ(´・ω・`)「え!? は、はい」


あれ……何の為にこんなことしてるんだっけ?

それはともかくめまいがしてきた。

髪が汗を吸って重い……


ξl; ゚ ゚lξ(学校ってこんなに遠かったっけ……?)

l; Θ Θl


蒸し器の中の肉まんの気持ちがよくわかった。

まったくもって貴重な体験だ。



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 18:01:56.67 ID:zpKPLuEA0

27.
ようやく校門が見えてきた。チキンレースのゴールだ。

保険医のペニサス先生が珍しく立っている。


(´・ω・`)「あっ」

('、`*川「ほーら、早く入んなさーい。チャイム鳴るよー」

l; Θ Θlξl; ゚ ゚lξ(もうちょい……もうちょい……)

('、`;川「……イスラム教徒の転校生?」


ショボンは突然二人を置いて駆け出し、ペニサスのところへ行った。


(´・ω・`)「おはようございます!」

('、`*川「おはよー、ショボン君。今日も元気ねー」

(´////`)「は……はい……」




l; Θ Θlξl; ゚ ゚lξ(年上好きかよ!!!)


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 18:03:28.68 ID:zpKPLuEA0

28.
l; Θ Θl「う……」

つ  )つ ドサリ

ξl; ゚ ゚lξ「わ、私ももう限界……」

つ  )ξつ ドサリ

('、`;川「あっ! ちょっと、そこのイラン人! どうしたの!?」


熱中症とショックのダブルパンチで二人は同時に倒れ、あえなく保健室に送られた。

ベッドで目覚めた頃にはすでに昼で、額には氷嚢があてがわれている。


lw´‐ _‐ノv ボリボリ


顔中に出来たアセモを掻き毟りながら、シューはあることを固く心に誓うのだった。

"恋愛にチートなし"

こればっかりは内藤の言う通りだ。





39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 18:05:33.66 ID:zpKPLuEA0

29.
給食の時間に復帰したシューは、大嫌いなホウレンソウのゴマ和えを鼻を摘んで食べた。


lw´‐ _‐ノv モシャモシャ


かくなる上は一刻も早く大人となるのみ。

見ればツンもいつもは残す牛乳をラッパ飲みしていた。


ξ ゚⊿゚)ξ ゴキュゴキュ


戦いはいまだ終わらない。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


一方、昼休みの時間、渡辺は校庭でカマキリを追いかけていた。


从'ー'从「カマキリさん、カマキリさん、どこ行くの~。観察池で何するの~」





40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 18:07:11.67 ID:zpKPLuEA0

30.
池の前まで来たカマキリは身悶えするような、奇妙な動きをした。


从'ー'从「あれれ~? カマキリさんのお尻から糸が出てきたよ~?」

从'ー'从「あれれ~? なんか動いてる~……」


ぶちっ!


从'ー'从「……」

从'0'从「ひぎいいいいいいいいいい!!」










#2はこれでおしまい。#3に続く。




41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/10(土) 18:07:48.10 ID:zpKPLuEA0

おわりです。
支援どうもでした。

オチがわかんない人は「ハリガネムシ」でググってみてね!
食欲がなくなるよ!


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