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<_プー゚)フエクストプラズマンの憂鬱のようです #3 「ホープ・アイ・ダイ・ビフォー・ゲット・オールド」



1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 01:59:31.24 ID:i0uXAfVm0 [1/15]
 私が汎用型人型戦闘員のドクオに食料の買出しを頼むと、彼は両手に材料によってはち切れんばかりの
ビニール袋に苦闘しながらも、野菜や果物を何一つ落とすことなく基地へと帰還してきた。私は疑問を浮かべる。
私が頼んだものは片手のビニール袋に収まる程度のものであったからだ。蓄えがなくなったわけではない。

 私の部屋に入れて、その旨を問いただしてみると、どうやらこれら全ては無料で手に入ったものらしい。
私の管轄内ではできるだけ穏便に(目標以外への最小被害)ことを進めたいため、犯罪行為には釘を刺している。
資金も豊潤ではないが、かつて大所帯であったころのような飢餓の心配は現在なく、部下のストレスもたまっていないはずだ。

 それにドクオには善良な人々を襲うといった悪徳極まりない行動を起こすような性格はしていなかった。
貧相な肉体。冴えない頭脳。沈静で従順。可もなく不可もなく、平々凡々。彼の性能はその程度であった。
そして私は現状にめげることなく精一杯生きているドクオをいたく気に入っている。鯛の尾頭付き件など気にしていない。

<_プー゚)フ「つまり、どういうことだ?」

(メ'A`)「ですので、ですので、別部隊の組織のものと出会ったわけです」

 彼の右頬には一生傷が残っている。カタカナの「メ」のような十字傷だ。

 とある一人のヒーローが支給された武器に浮かれていたため、力加減を間違えたのである。
そのときのヒーローはそれ以来見ていない。組織の上部に命令によってどこか別の地方に飛ばされたのではないかと私は睨んでいる。
鋭利な刃物により鮮血沙汰でイメージアップするはずがないのだ。我々の技術力では傷を消すことができず、不甲斐ない気持ちが浮かんでくる。

 短文を二回繰り返す癖があるが、これは生来のものであった。同じ言葉を続けている間に次の言葉を考えているのだ。
傍聴側はもどかしいが、ビーズに糸を通すかの如くゆっくりと、途切れ途切れに言葉を紡がれるよりはマシである。
文章の終わりでも彼は繰り返すことがある。それは多分強調しているのだろう。それか、もののはずみであろう。




4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:04:54.14 ID:i0uXAfVm0 [2/15]
(メ'A`)「彼らがヒーローに追われていて、いて、それで、買い物に向かっていた僕が、ヒーローに聞かれて、で」

<_プー゚)フ「ははあ」

 私が時々推定して口を挟み、話を聞きだすと、どうやら別部隊の悪人がヒーローに追われていたらしい。
ドクオがスーパーマーケットへと向かう途中に、なんとかヒーローを撒こうと逃げている彼らを見つけた。
努力の甲斐あって、曲がり角を曲がったヒーローは悪人を見失った。そこで立ち尽くしているドクオは機転を利かせたのだ。

(メ'A`)「悪人はあっちへ行きました、はやくやっつけてください、と僕は言ったわけです。言ったわけです」

 するとヒーローは大きな声で「どうもありがとう!」とドクオに親指を立ててみせ、明後日の方向に走り去っていった。
コミカルに足が自転車のペダルの如く回転し、土埃が立ち上りヒーローを追いかけた。そうやって私は想像する。

 そのままドクオが買い物に行こうとすると、背後から声をかけられて振り返ると逃げていた悪人であった、ということだ。
悪人はドクオに礼を言い、ドクオが「いえいえ僕も悪人ですから」と告げるとその悪人は何かお礼がしたいと言って来た。
始めは「いやいやそんな、いいですよ」しかし相手が引くはずもなく「お願いだからさせてくれ」そして二人はスーパーマーケットへ行った。

 ドクオは私に頼まれていた分だけを買おうとしたのだが、その悪人は次から次へとドクオの買い物カゴに野菜と果物を放り込んだ。
細い彼の腕にほとんど存在しない筋肉を必死にかき集めて唸りを上げた。余りにも脆弱な己の肉体をドクオは恥じた。
歯を食いしばっているドクオを見て悪人は買い物カゴを持ってくれたらしい。人の痛みに気づける善人である。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:10:12.43 ID:i0uXAfVm0 [3/15]
 帰り道、二つのはち切れんばかりのビニール袋をドクオは悪人に持ってもらっていた。
ドクオは自らを恥じたがもはや腕が上がらない。悪人は出会ったときから浮かべていた笑みを絶やさずに歩いている。

 当初の予定ではそのままこの基地にまで運んできてもらう手筈だったらしい。
だが現実は甘くなく、先ほどのヒーローが悪人を成敗しようと遠くから叫び声をあげて再び登場した。
ドクオのことを誘拐された人物だと思い込んだヒーローは悪人に向かって罵詈雑言を投げ捨てて飛びかかった。

 悪人はひらりと身をかわして手を上に掲げると、ビニール袋の中の人参がヒーロー目掛けて発射された。
ヒーローは顔面へと迫る人参に怯むことなく大きく口を広げて、噛み砕いた。そして「うまいっ!」と感想を告げた。
人参を齧っている間に悪人は背を向けて逃げ出していた。ヒーローはオレンジ色の欠片を口からこぼしながら追いかけていった。

(メ'A`)「そ、そういえば、そういえば、そのヒーローも、オレンジ色の髪をしていました。いました」

<_プー゚)フ「それはいいが、ドクオ。初対面の人に我々のアパートを教えるつもりだったのか」

 ドクオは体を竦めた。自分の軽率な行動に気がついたのだ。学習することは良いことである。

<_プー゚)フ「次からは、気をつけろよ。ヒーローの自作自演なのかもしれんのだぞ」

(メ'A`)「はい。はい」

<_プー゚)フ「それにしても、別部隊の悪人がここに配属されただなんて、聞いてないんだがなあ」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:17:12.51 ID:i0uXAfVm0 [4/15]
 私の言葉に反応してか、ここ六畳と奥の四畳半を隔てる襖が開いた。
先日から増えた同居人二人に私は奥の部屋を貸し出している。寝癖を手で整えながらシュールが出てきた。

lw´‐ _‐ノv「私たちが来る時だって、いきなりだったでしょ。紙を出すまでキミは何も知らなかったんだ」

 私は腕を組んで考える。なるほどなあ、なるほど。

<_プー゚)フ「と、いうか、平日なのに昼間まで寝ているんじゃない」

lw´‐ _‐ノv「一度朝に起きたんだけどね、もう一度寝たんだよ。つーは?」

<_プー゚)フ「さあ、見てないな」

 シュールは「そう」と大して興味がないようで「ご飯を作ってよ」と催促した。
彼女は私のシャツを着ていた。丁度それがスカートのように膝辺りまで垂れ下がっている。
シュールとつーが何をやらかしたのか詳しくは聞いていないが、本当に身一つでやってきたようなものだった。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:22:22.17 ID:i0uXAfVm0 [5/15]
(メ'A`)「ご飯なら。ご飯なら、隣でビコーズさんが作ってるはずですよ。よ」

lw´‐ _‐ノv「本当? 隣に行ってくるよ」

 そう言ってシュールは部屋を出て行った。
フサギコ君たちとシュールとつーさんの自己紹介はすんでおり、反応を見た限り彼らは仲良くやっていけそうであった。

<_プー゚)フ「ボウリング球、料理できたのか」

(メ'A`)「とても美味しいですよ。とても美味しいですよ。それに、女性ですし」

<_;プー゚)フ「女性ィ!?」

 彼らと行動を共にして結構な月日が経過するが、今、驚愕の事実が明かされた。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:30:27.73 ID:i0uXAfVm0 [6/15]
          <_プー゚)フエクストプラズマンの憂鬱のようです


          #3 「ホープ・アイ・ダイ・ビフォー・ゲット・オールド」

            導火線に火がついたのはいつだったろうか?





13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:35:40.87 ID:i0uXAfVm0 [7/15]
 とても美味な手料理であった。彼女はいいお嫁さんになるに違いない。
フサギコ君によると、ビコーズはどこかの料亭でアルバイトをしているらしい。

 六畳に五人もいるので狭いが、我慢する。四畳半の側ではうさぎに似た猛獣型怪人が眠っているらしかった。
それよりもフサギコ君がまるで毛玉のようであり視界の隅に彼がちらつくたびに、暑さが倍増していく気がした。

 彼女は我々の談笑を料理を食べながら黙って聞いていた。
相変わらずトレンチコートを着込んでいる。フサギコ君も私もドクオもシュール軽装であるのに、彼女は戦闘服の上にトレンチコート。
この真夏に狂気の沙汰である。地獄の淵が見えるまで帰ってこないつもりであろうか。だが彼女は涼しい顔をしていた。

 我々が食事を終え、各自のんびりとしているとビコーズがフサギコ君に目配せをした。

( ∵)

ミ,,゚Д゚彡「うん、その方がいいですね。わかりました」

<_プー゚)フ「どうした?」

ミ,,゚Д゚彡「いえ、ビコーズさんが、つーさんの分は冷蔵庫に入れて置くことを僕に言ったんですよ。帰ってきたら食べてください、ですって」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:38:23.68 ID:i0uXAfVm0 [8/15]
 とても優しい娘ではないか! 私は思わず声を張り上げそうになった。
普段からただのボウリング球としか見ていなかった彼女がこんなにも素晴らしい人材だとは気づきもしなかった。怪人長失格である。
彼女の方に視線を向けると彼女は背を向けていた。照れているのだ、と私は更に胸をときめかせる。

 しばらく背中を見ていると、壁際で体育座りをしているシュールが私を呼んだ。
私が振り向くと彼女はシャツの中で膝を立てて乳房に見立てているように、私に見せた。阿呆である。

<_プー゚)フ「何だ?」

lw´‐ _‐ノv「隣の部屋から、本を取ってきて。棺桶の横に置いてあるから」

<_プー゚)フ「自分で行けばいい」

lw´‐ _‐ノv「面倒くさい。あ、じゃあ、持ち上げて連れて行ってよ」

<_プー゚)フ「本をとりにいかなきゃいいんじゃないのか」

lw´‐ _‐ノv「読むほうじゃないんだよ。あっちのほうでさ、メンテナンスしないといけないんだ」

 私はシュールについてさほど詳しいわけではない。
同僚ではあるが彼女の好みだとかそういうことしかわからない。
まして使用武器の詳細だなんて知るはずもない。知ってはいけないプライバシーの一つである。はずだ。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:46:45.49 ID:i0uXAfVm0 [9/15]
 仕方なくシュールを抱え上げて天井に頭を打たないよう気をつけて私は部屋の外に出た。

 私の部屋に移動してシュールを下ろすと、一目散に奥の部屋へと駆けていった。
玄関でまだ私が靴を脱いでいる間に彼女は私に注意を促した。「そっちにいくかもしれないから、捕まえてね」。
直後に私は飛んできた謎の物体を畳の上に押さえつけることとなった。図書館跡の廃墟で見たものと同じものであろう。

lw´‐ _‐ノv「捕まえたら、こっちに持ってきて」

<_プー゚)フ「一体これはなんなんだ」

lw´‐ _‐ノv「本の中身だよ」

 私は深く追求しなかった。どうせ理解できないに決まっているのだ。

 とりたてて私が阿呆というわけではないだろうが、シュールは頭が非常によい。
本や箱から彼女は摩訶不思議な物体を飛び出させることができた。
どのような構造なのか、私にはどうあがいても案出できそうになかった。

 私が掴んでいるものは球体であった。
半径四十センチほどの大きさで、指先にぶにぶにとした感触。白濁とした色でやけに光沢があった。
ラーメンの上に浮いているナルトから桃色の渦巻きをなくして大きく球形にすればこんな感じだろうか。

 シュールは私の棺桶の横に座り込んで、本を目一杯開いてノド(本の綴じられた側の中側)に
息を吹きかけたり、天地や小口をぐるぐると眺めたりした。私は六畳側からじいと見ている。
私は暇で仕方がなかったので未だテーブルの上に置かれているカレーの入った鍋の処理を考えることにしたが、諦めた。

 シュールのいる部屋では窓が開け放たれている。そこから入ってくる蝉の鳴き声だけが耳に届く。
フサギコ君から開放された温度差からか体感的に涼しさを感じていて、さらに腹も満たされているせいか私は次第に船を漕ぎ始めていた。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 02:55:08.53 ID:i0uXAfVm0 [10/15]
 爆発音が聞こえた。


 私は即座に起き上がり身構えた。音からしてさほど遠くない。
音はとてつもなく巨大で部屋中を振動させた。古色蒼然としているこのアパートが倒壊するかもしれぬ!

<_プー゚)フ「一体、何が原因だ?」

lw´‐ _‐ノv「原子力発電所とか、ここにはないでしょ? なら決まってるじゃない」

<_プー゚)フ「ヒーローか、我々の仲間か」

 十中八九、前者であろう。

 扉を開けると、フサギコ君とドクオとビコーズが既に待っていたビコーズは胸に猛獣型怪人を抱えている。
私の後ろからシュールも白衣を着てついてきていた。相変わらずポケットが本で溢れている。

 我々は震源地へと駆け出した。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 03:02:28.52 ID:i0uXAfVm0 [11/15]
 震源地らしき場所には既に役者が揃っているようであった。人気のない道路で戦闘が行われているようだ。
ヒーローらしきオレンジ色の髪の毛をした少女と、笑みを浮かべたような男性が向かい合って立っている。
二人の中間地点の地面に大きな穴が開いていてコンクリートが剥がれて瓦礫となって周囲に飛び散っていた。

 ドクオがその場面を指差して大声を出した。驚きの声であった。

(メ'A`)「あ!」

( ^Д^)「あ」

ノパ⊿゚)「ああっ! 親切な人!」

 ドクオの声に振り返った二人はどうやら彼の知り合いのようであった。
ここで聡明な私は一つの出来事に気づく。今日買出しに行かせたドクオから聞いた話である。
その登場人物に彼と彼女はピタリと符号する。だとすれば、男性が悪人で少女がヒーローのはずであった。

<_プー゚)フ「あの人たちか、会ったのは」

(メ'A`)「そうです。です」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 03:11:59.45 ID:i0uXAfVm0 [12/15]
ノパ⊿゚)「親切な人! どうしてそんな悪人たちと一緒に!? その人を離せッ!」

 彼女が右腕を掲げた。彼女はなにかを握り締めているようであった。
そうするとその先から鉄製の細い棒が歪曲して彼女の手首に絡まりつき固定された、さらに形態が変わり刀身ができる。
一秒にも満たない間に、彼女は右腕に銀色の剣を握り締めていた。とても鋭利であり、斬られるとひとたまりもないだろう。

( ^Д^)「あちゃー。さすがの俺でもこれはキツイかもしれんなー」

 男性が言うと、少女は激昂した。なにやら罵詈雑言を並べ立て、男性へと走り出す。
彼は動じず、ぼうっとその場に突っ立っている。どうしたのだと思ったが、やがて私は異変に気がついた。
コンクリートが浮き上がっているのだ。サイコキネシス! 私は目を見開いた。少女はコンクリートの塊をバターの如く切り捨てた。

 どちらも滅茶苦茶である。

ミ,,゚Д゚彡「どうします、これ」

<_プー゚)フ「……逃げよう。君たちは帰れ。シュールと私だけ残ればいい」

 何か言いたげな部下たちに視線を飛ばし、拒否を許さない威厳に満ちた声でもう一度同じことを言った。
すると彼らは素直に走り去って行った。私が満足して微笑んでいる間にも、戦闘は継続しているのだ。

lw´‐ _‐ノv「あの女の子って、さあ」

<_プー゚)フ「そうだな。図書館跡にいた子供と同じだ」

 彼女は、正規のヒーローではない。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 03:20:14.77 ID:i0uXAfVm0 [13/15]
 乱れ飛ぶコンクリートの塊。彼女の目線から見える世界はコンクリートの世界だろう。
まだまだコンクリートの塊は飛び散っていて、彼女は既に擦過傷をいくつか負っていた。服が汚れている。
英文字の描かれたシャツにホットパンツ。綺麗な手足に傷がどんどんと増えていく。時間の問題では明らかであった。

ノハ;゚⊿゚)「くっ!」

 少女が右手を前に突き出すと、刀は瞬時に身を守る盾になった。
自身を覆えるほどの大きさでないので、彼女は体を屈める。同時に小さなコンクリートの塊を拾うのを私は見逃さない。
飛来してきた一際大きなコンクリートの塊を受け止めると、彼女は右腕を振りかぶった。

( ^Д^)「それは、いくら俺でもマズイなー」

ノハ#゚⊿゚)「らあッ!」

 投げたコンクリートは炎に包まれて、男性へとむかっていく。
当たれば死ぬ! 私は確信する。男性を突き飛ばすために思い切り地面を蹴った。しかしどう考えても間に合わない。

<_;プー゚)フ「おお! おおおお!?」

 凄まじい爆発音と共に炎が爆散した。二人の中間地点。
どうやら杞憂で、男性の能力は少女を遥かに凌駕しているようだった。

( ^Д^)「あー大丈夫っすよ。俺だし。もっと遠くでもよかったんだけど、あそこじゃないと、彼女も傷ついちゃうし」

 私に笑みを向けて「俺の天才的な頭脳が導き出したんですけど、逃げますよ」と言った。
私は立ち上がり、一目散に駆け出した。男性は私に向かって「大きいですねー。さすがの俺も驚きますよ」と呑気に言っている。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 03:30:49.44 ID:i0uXAfVm0 [14/15]
ノハ#゚⊿゚)「待てッ! 悪人どもめ! アタシが成敗してやる!!」

( ^Д^)「彼女、俺は悪人じゃないって言っても信じてくれないんですよね。困っちゃいます」

<_プー゚)フ「君は、悪人じゃないのか」

( ^Д^)「ただの自殺志願者ですよ。他殺はごめんですけど」

 これはまた、おかしな事態だぞ。私は頭を抱えたい気持ちになった。
悪人に勘違いされる男性と、ヒーローに憧れるあまり真似事をしてしまう少女。

<_プー゚)フ「シュール」

lw´‐ _‐ノv「ああ、うん」

 すれ違い様に私はそれだけ言った。彼女なら理解してくれるに決まっている。
烈火の如く怒り狂う彼女の怒号を背中に受けながら、帰り道、ヒーローに出会いませんように、と私は願った。

 自殺志願者と彼は言った。私も言ってしまえば自殺志願者なのだろうか?
年をとるまえに死んでしまうことは確かだろうな、と思いながら私は思い切り足を振り上げた。

 #3 「ホープ・アイ・ダイ・ビフォー・ゲット・オールド」 終わり

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 03:33:30.47 ID:i0uXAfVm0 [15/15]
終わりです。短いですね。次回から話が動くと良いですね。
文章についてですが、長い読みにくいは仕方ないと思います。私の力量不足です。
ただ物語の内容については無類の面白さだと思っております。皆様、深夜までお付き合いありがとうございました。


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 03:33:36.48 ID:eSd8GHVkO


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 03:45:43.17 ID:yKK/fMO5O
自分で言っちゃうのか
でもまあ悪くはなかったし乙

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 03:48:26.18 ID:vOfI3Fa2O [2/2]


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 04:03:18.77 ID:Ug61D5ih0


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/15(日) 05:07:32.18 ID:7UvJ+bV6O
確かに面白い

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/15(日) 08:38:05.65 ID:x+LK4ztVO
乙!



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