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lw´‐ _‐ノvの超現実的愛情のようです #5

6 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:03:52.81 ID:hv3eyNo00

1.
どこにでもあるような小さなの町から少しだけ離れた丘に、

どこにでもあるような小さな家が建っていた。

だけどどこにでもあるような一家の末っ子、素直シュールは、

ちょっとどこにもいそうにない女の子だった。

実家でもらった壷から現れた亡霊・内藤ホライゾン。

彼はシューの祖父に受けた恩を返せぬまま非業の最期を遂げた少年。


「俺ならドラえもんをもっと上手く使える」


これはそんな妄想を抱いたことのある人に贈るお話である。




素 直 シ ュ ー ル の 超 現 実 的 愛 情 の よ う で す

#5 ドクオの暗黒復讐科学的大作戦 後編




7 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:05:01.08 ID:hv3eyNo00

2.
ここはクーが通う少年少女の由々しき学舎、VIP高校。

全校生徒は今まさにグラウンドに集まり、校長のありがたいお話を聞いているところ。

.∧_∧
( ・ω・)「あーつまりそのー古い故事にもあるようにーそういうわけなんよ。

    だから皆さんもーあーすなわちーだからそのーなんよ」


どこの学校でもそうだが、何故校長の話ってのは中身が何にもないのに長いのだろう。

初夏の日差しでほどよく生徒の脳味噌は煮立ち、日射病やら貧血やらで体の弱いものから

バタバタ倒れて保健室送りになっている。

夏の朝礼はフルメタルジャケットな戦場だ。

.∧_∧
( ・ω・)「あーところで皆さんにお知らせがあるんよ。

    うちの生徒の一人が去年に続きロボットバトル選手権で優勝したんよ。

    二連覇なんよ、実に誇らしい事なんよ」


一部の生徒の顔に生気が戻る。


8 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:06:57.62 ID:hv3eyNo00

3.
.∧_∧
( ・ω・)「これから表彰したいと思うんよ。

    二年D組のクーさん、前に出るんよ」


呼ばれた筈のクーは下を向いたまま舌打ちした。


川 ゚ -゚)「くそー、階段がンドゥバとは……!!」

(*‘ω‘ *)「クーちゃん、呼んでるっぽ! 前に行くっぽ」

川 ゚ -゚)「ん? そうか」


DSをポケットにしまい、クーは片手を上げてクラスメイトの歓声に応えつつ前に向かう。


キャークーチャーン 川 ゚ -゚)/ チョーカコイイー


壇上に行こうと階段に一歩足をかけたその瞬間、地面が震動した。まるで鼓動のように。


川 ゚ -゚)「ん?」



9 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:08:22.28 ID:hv3eyNo00

4.
一方、渋沢とハローは学校からそう遠くない街中にいた。

あちこちで聞き込みをしたが例の事は何もわからない。

路肩に停めた車に戻り、二人は溜め息をつく。

 _、_
( ,_ノ` )「雲を掴むような話だな」

ハハ ロ -ロ)ハ「EXACTLYで御座います。しかし50mものロボットを隠せる場所となれば後は……」
 _、_
( ,_ノ` )「地下か」

ハハ ロ -ロ)ハ「Yes.」
 _、_
( ,_ノ` )「だがどうやって探……ん?」


車に搭載してある警察無線の受信機が何かキャッチした。


「地下鉄路線を何かが移動中! 恐ろしく巨大です、こりゃあ一体何なんだ畜生!

 最寄りの警官は直ちに……」

 _、_
( ,_ノ` ) ハハ ロ -ロ)ハ「!!!」





11 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:10:00.94 ID:hv3eyNo00

5.
 _、_
( ,_ノ` )「もしや……うっ!?」

ハハ ロ -ロ)ハ「EARTHがSHAKINGしております!」


地面が波打つような震動だ。

パニックを起こした道路の車輛が次々に急停止し、鼻先をぶつけ合う。

 _、_
( ,_ノ` )「ハロー、自衛隊に出動要請を! 俺はクーに電話を……」


言いかけた所で突然、眼と鼻の先のアスファルトが裏返った。

土砂をぶちまけながら何か大きな者が立ち上がる。

二人が慌てて飛び出した車に、上から降って来た下水道管の切れ端が突き刺さった。

 _、_
( ,_ノ` )「これは……!!」

ハハ ロ -ロ)ハ「Oh my god!」


舞い上がる土煙の中、そのロボットは悠然と人々を見下ろした。


12 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:11:59.45 ID:hv3eyNo00

6.



   / ̄\
  | ^o^ |
   \_/
   _| |_
  |     |
  | |   | |
  U |   |U
    | | |
    ○○





|  ^o^ | ぱり だー

('∀`)「フヒヒヒヒ!! 見たか、愚民どもめ。我が最強にして最高、究極にして至高、

   超絶にして絶対! 人型戦闘メカ・ブームくん00(ダブルオー)だ!!」







13 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:13:28.10 ID:hv3eyNo00

7.
('∀`)「地下鉄まで掘り進みそこを伝って移動するなんてやっぱり俺は天才だ!

   そうか、地下研究所に発進用の出口を作り忘れたのも隠れたる天才性がそうさせたのだな。納得だ」

('A`)「さて、あのバカ女は、と……」


ブームくんの頭部にある操縦席に腰を下ろしたドクオは、自分の頭につけた

HMD(ヘッドマウントディスプレイ)内の視界に眼を凝らした。

1kmほど離れた場所にあるVIP高校のグラウンドがズームされ、壇上前にいるクーがアップになる。


('∀`)「いるいる。さあて、行ってみようか!」

|  ^o^ | ぜんしん します


道路に一歩踏み出すたびにアスファルトに足がめり込み、どでかい足跡を作り出す。

町を見下ろしながらブームくんは地響きを上げてまっしぐらに進んでいった。

足元で警官やら通行人やらが大騒ぎしているが、ブームくんに乗っているドクオからすれば

蟻みたいなもんだ。






15 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:15:00.43 ID:hv3eyNo00

8.
ブームくんは学校と外部を隔てるフェンスを踏み潰し、とうとうグラウンドに踏み入った。

生徒や教師は逃げ惑っているが、クーだけは真正面から相手を睨んでいる。


('A`)「ふふん、大した度胸じゃないか」


操縦室の天井から下がっているマイクを手に取って下げ、スイッチを入れる。

モニタに外部スピーカーONの文字が出たのを見計らい、ドクオはスピーチを開始した。


('A`)「(ピーガガッ……)あーあーテステス。ゴホン。

   俺は通りすがりの天才科学者だが、この学校には多少どっかの大会で優勝したとかで

   いい気になってる女がいると聞いてきた。

   何が天才少女だボケッ! 調子に乗ってんじゃねえ!

   実際どうだ、今俺がこうしてやって来たら何にもできんだろうが。

   無力にも程がある! やーいやーい!」


ドクオは電話の勧誘とかチャットの相手とか、こちらの顔が見えない奴にはやたら強気になるタイプだ。


16 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:16:53.60 ID:hv3eyNo00

9.
('A`)「敗北を認め、俺のじょ……助手になると誓え! でなけりゃ学校を平らにしちまうぞ!」

川 ゚ -゚)「助手……?」

('A`)「そ、そうだ! 何か文句あんのか!」

川 ゚ -゚)「別にない。ないけど……」


クーは学校の中へと向かった。


川 ゚ -゚)「お断りだな」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


無人の校舎に入ったクーは真っ直ぐに校長室に向かった。

でかいマホガニー材の机に腰を下ろし、机上のカバーを引っ剥がす。

すると下に金属の正方形の板が二つ現れた。

そこにそれぞれ両手の掌を押し当てる。




17 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:18:08.03 ID:hv3eyNo00

10.
川 ゚ -゚)「目覚めろ、機動校舎・学舎キーパー!」

『掌紋並びに声紋、クー本人と認識。学舎キーパー起動します』


室内のファイル棚が後ろに引っ込んで計器類が現れ、机上から操縦レバーが飛び出す。

天井から下がってきたHMDを装着すると、クーはレバーを引いた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


(#゚A゚)「ムキー! 建物ん中に逃げ込んでも無駄だぞゴルァ、引っ張り出してや……ん?」

('A`)「こ、これは?!」


VIP高校の校舎が合体・変形してゆく。

ドクオは思わずブームくんを後退させた。

ガシャンとかドキュンとか重たい金属音が繰り返され、とうとう人型となった。

学校の時計の部分が頭部になったマシンだ。




18 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:20:06.55 ID:hv3eyNo00

11.
(゚A゚)「俺の襲撃を予想して用意していたというのか……? いや、ありえん。

   一体何時の間に……」


内藤の霊能力を駆使し、密かにかつ迅速に準備しておいた人型兵器だ。

大きさはブームくん00と同じく約50m、重量はこちらの方がやや多い。

ドクオは不適に笑い、マイクを天井に上げて操縦桿を掴み直した。


('A`)「まあいい! このままじゃちょいと味気ないと思ってた。

   こいつを倒して大会の雪辱を晴らし、俺が真の天才であると証明した上であの女を助手に!

   それでもってゆくゆくは、こう……なんていうか……い、いいカンジに!」


町中でサイレンが鳴り響く中、二つの天突く巨大ロボットは駆動機関の唸りを上げつつ対峙する。

双方の間に稲妻が走るほどの緊張感。

まさに今、鋼鉄が咆哮しようとしていた。







21 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:22:07.13 ID:hv3eyNo00

12.
先に動いたのはやっぱりドクオだ。

ブームくんの肩部分のハッチが開き、砲門が飛び出す。


('A`)「コーラマシンガン!」

|  ^o^ | それは しょうゆです


連続的な破裂音の怒声と共に、砲弾を吐き出す。

弾の豪雨を学舎キーパーは両腕で頭部を守る形で防いだが、すぐに舞い上がった土埃で

何も見えなくなった。

だがすぐに埃のカーテンを切り裂き、学舎キーパーが放物線を描いて飛び出した。


川 ゚ -゚)「食らえっ!」

('A`)「うっ!?」


ブームくんは砲をしまう暇もなく、両腕で咄嗟に学舎キーパーの飛び蹴りをブロックする。

勢いあまってそのボディは両足で地面を抉りながら後方に滑っていった。




23 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:23:57.46 ID:hv3eyNo00

13.
すかさず学舎キーパーは懐から下駄箱を組み合わせたマガジンを取り出した。

それを腕に装填し、掌を相手に向ける。

掌が引っ込んで腕からガトリング砲が飛び出した。


川 ゚ -゚)「上履きガトリングガン!」

('A`)「おっと」


素早く手近なビルの影に隠れて弾丸の雨あられをやり過ごす。


('∀`)「なかなかやるじゃないか……そろそろ本気を出すぞ」

|  ^o^ | ゆうたろう でばんです


ブームくんの太腿にあるハッチが開き、中から棒状の物体が現れた。

それを手に握り込むと先端から青いエネルギーの刀身が噴き出す。ビームサーベルだ。


| ^o^ | うぇんつ





28 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:26:00.02 ID:hv3eyNo00

14.
('A`)「ゆうたろうブレード、装着!!」

川#゚ -゚)「ウ、ウエンツをバカにするな!」


真っ直ぐにこちらに切りかかってくるブームくんに対し、学舎キーパーもまた得物を抜く。

背中に差してあった棒状の物体を抜くと、内部に収納されていた部分が特殊警棒のように伸びた。

その先端には国旗とVIP高校の校旗が高らかになびいている。


川 ゚ -゚)「国旗ポールソード!」


二つの鉄騎は正面から激突した。


川 ゚ o゚)「てやあああああ!!」

('A`)「うおおおお!!」


二つの刃が空中で噛み合い、接点で眩しく火花が弾ける。

鍔競り合いの状態でお互いのパワーは拮抗し、両者とも睨み合いのまま不動の姿勢となった。






31 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:27:56.71 ID:hv3eyNo00

15.
(゚A゚)「うおおおお……!!」

川;゚ -゚)「ふんぬぐぐぐ……!!」


気を抜けば押し切られる。

二人とも操縦桿を全霊を込めて押し込む。

その時、学舎キーパーの右足が乗っていた地面が不意に沈み込んだ。

それによって体勢を僅かに崩した瞬間を見逃さず、ブームくんは相手を寄り切りにかかった。


川;゚ -゚)「あっ、しまった」

('A`)「どっせい!」


地響きを上げて巨体が地面に倒れ込む。

津波のように土埃が舞い上がる中、ドクオはすかさずブームくんに構えを取らせた。

かすかに胸を反らすような形で相手に向かって直立不動の体勢をする。








33 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:30:05.05 ID:hv3eyNo00

16.
('∀`)「チリにまで分解しろ……! 食らえ、必殺!」


ブームくんの胸部ハッチが両側に開き、巨大な砲門が現れた。

モニタ上に『リミット解除』『出力最大限』『エネルギー炉臨界点突破』の文字が踊る。

エネルギー充填率が100%に達した時、ドクオは操縦桿の先端にあるプラスチックのカバーを

親指で弾いた。

中から現れた赤いスイッチに親指を乗せる。


('A`)「ブームキャノン、発射ァァ!!」


モニタ上の照準が学舎キーパーにぴったり重なった時、ドクオは迷わずスイッチを押し込んだ。


砲門奥で収束しつつあった閃光の塊が、正面に向かって噴き出した。

太陽を吐き出したかのような一本の極太レーザーが、学舎キーパーを覆う。


川;゚ -゚)「うわああああ!」






35 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:32:03.54 ID:hv3eyNo00

17.
衛星上から見れば地球から一本の光る線が、真っ直ぐに宇宙空間へまで伸びるのが見えただろう。

ブームキャノンを撃ち終えたブームくんはしばしその姿勢のまま全身のハッチを開き、

蒸気を噴いて放熱する。

全身を軽く這い回る青白いスパークは余剰エネルギーの放電だ。


(;'A`)「……あ、やべえ。跡形もなく消し飛ばしちゃったらダメじゃん!」

('A`)「い、生きてるかな……?」


あたりを見回すと、土埃の中にうっすらと人型の影がある。

喜び半分、驚き半分だ。


(;゚A゚)「ブームキャノンを食らって立っていられるとは……!!」


とは言え学舎キーパーはすでにボロボロで、あちこちの装甲にほころびが見えた。

内部機関が露出してところどころ漏電し、火花が弾けている。




37 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:34:00.80 ID:hv3eyNo00

18.
川;゚ -゚)「何とかバリアが間に合ったけど……

    くそう、前から準備してただけのことはあるな。こりゃマズイ」


いかに内藤の霊能力による協力があったとは言え、こちらは急ごしらえの兵器だ。

性能は圧倒的に不利であることは確実。


川 ゚ -゚)「気が乗らないがあれを使うしかない……!

    しかし配線を繋ぎ直さないと。何とか五分くらい時間を稼ぐ必要があるな」


クーは卓上にある電話の受話器を手に取った。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


一方、主人公であることを忘れ去られそうなシューは、街角の電気量販店前で多くの野次馬に混じって

テレビに見入っていた。

ニュースキャスターが二つの巨大人型兵器の決戦を伝えている。





39 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:35:56.45 ID:hv3eyNo00

19.
(#゚;;-゚)「テレビの前の皆様、この光景が信じられるでしょうか?!

    50mを超えようかという二つのロボットが街中で激闘を繰り広げています!

    これはSFXではありません、現実なのです! 引き続きでぃが生中継で……」

ノパ⊿゚)「シュー!」

( ^ω^)「お嬢さん」


声に振り向くと、背後に何時の間にかヒートと内藤が立っていた。


ノパ⊿゚)「お前も学校抜け出してきたのか!」

lw´‐ _‐ノv「ん」


小学校の体育館に避難することになっていたのだが、クーのことが気になって抜けてきたのだ。


( ^ω^)「僕も心配だから見に来ましたお。ご無事で何よりですお、町中大騒ぎですお!」

ノパ⊿゚)「しかしほんとにあのおっさんの言う通りになるとはなー! えらいこっちゃ」







41 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:37:24.81 ID:hv3eyNo00

20.
テレビではちょうどブームキャノンを食らった直後の学舎キーパーが映されている。


(;^ω^)「あっ、なんかピンチっぽいですお! クーさんのロボットはボロボロですお!」

ノパ⊿゚)「よし、シュー! 必殺ふたりウェーブで姉ちゃんを応援するぞー!」

lw´‐ o‐ノv ヨッシャー

( ^ω^)「僕も参加しますお! 三人ウェーブで……って、あれ? あのおっさんは……」


右往左往する人込みに紛れて、渋沢とハローの姿がある。


ノパ⊿゚)「あ、ホントだ。おーい、おっちゃんとモンゴル人!」

lw´‐ _‐ノv
 _、_
( ,_ノ` )「ああ、君たちは……無事だったか、良かった」

ハハ ロ -ロ)ハ「Hey!! Im not fucking mongolian! Fuck!」

ノパ⊿゚)「おっちゃん、自衛隊とか出ないのか?」
 _、_
( ,_ノ` )「それが……おっと、電話だ。ちょっと待ってくれ」





43 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:39:41.42 ID:hv3eyNo00

21.
渋沢が携帯に出ると、向こうでした声はクーのものだった。


川 ゚ -゚)「どうも。私だけど」
 _、_
( ,_ノ` )「クーか!? 今戦闘中だろ、一体どうした」

川 ゚ -゚)「このままじゃ勝てない。秘密兵器を使いたいんだけど、それには接続を変えないとダメなんだ。

    自衛隊を使って少しだけ相手を足止めしてくれないか」
 _、_
( ,_ノ` )「そ、それが……政治家どもが出動にストップをかけてるんだ! 違憲だとかで……

    くそ、平和ボケどもが!」

川 ゚ -゚)「やれやれ。どうにかならない?」

ノパ⊿゚)「ん? 誰だ? もしかして姉ちゃんか?」
 _、_
( ,_ノ` )「ああ。時間を少し稼いで欲しいらしいんだが、自衛隊は出せないし……」

lw´‐ _‐ノv「!」


横から聞いていたシューは内藤の方を見た。






45 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:42:06.39 ID:hv3eyNo00

22.
( ^ω^)「へ?」

lw´‐ _‐ノv

(;^ω^)「きょ、巨大化して戦えって? 僕に?」

lw´‐ _‐ノv コクリ

(;^ω^)「勘弁して下さいお! 僕は喧嘩は苦手ですお!」


シューは家電量販店に入ると、プレステ2のワイヤレスコントローラーを持ち出して来た。

パッケージから取り出すと本体に差し込む部分、受信装置の方を内藤の後頭部にぶっ刺す。


Σ( ゚ω゚)「へぎい!? 何すんですかお」

lw´‐ _‐ノv

(;^ω^)「これで操作するってんですかお。

      えーと、お嬢さんってあんまりゲーム得意じゃないしその、何て言うか……」


lw´‐ _‐ノvつ□)^ω^)グイグイ





47 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:44:04.10 ID:hv3eyNo00

23.
お決まりの領収書顔面押し付けを食らい、内藤はとうとう観念した。


(;´ω`)「わかりましたお、やりますお……」

∩(#゚ω゚)∩「フォォオオ!! 必殺、巨大化っ!」


内藤の体は途端に風船のように膨れ上がってゆく。

 _、_
( ,_ノ` )「うおお、危ない! こんな近くで巨大化させるなあああ」

ハハ ロ -ロ)ハ「oh!!」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


('A`)「……ん? な、何だありゃ……」


突如右前方のあたりに現れた謎の太り気味少年・それもかなり巨大。

新種のアドバルーンか?






49 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:46:02.77 ID:hv3eyNo00

24.
(;^ω^)「こ、こんちはですお……」

('A`)「む、新手か!? どこのどいつだか知らんが、邪魔立てすると容赦せんぞ!」

(;^ω^)「ひいい! お嬢さん、お願いしますお!」


シューはコントローラーを握り締め、とりあえずあらゆる攻撃ボタンを連打してみた。


lw´‐ _‐ノv ○□△×! ○□△×!

(#^ω^)「うおおお必殺! 内藤コンボだお!」


内藤はパンチしながら前進し、トドメの回し蹴りを放った。……明後日の方向に向かって。


('A`)「どっちに攻撃してんだ……」

ノパ⊿゚)「落ち着けシュー! まずはL1ボタンで敵に体の向きを固定だ」

lw´‐ _‐ノvb


シューは言われた通りにL1ボタンを押し、改めて攻撃を開始した。





51 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:47:59.67 ID:hv3eyNo00

25.
(#^ω^)「うおおお! 内藤コンボアゲインだお!」


内藤はすぐ近くのビルに向かって怒涛のコンボを放った。


lw;‐ 皿‐ノv

ノパ⊿゚)「あー何やってんだよもう! 奥の敵をロックオンするんだよ、貸してみろって」

lw´‐ _‐ノv ヤダ

ノパ⊿゚)「私の方が上手いって、ほら貸せってコラ」

lw´‐ 皿‐ノv ヤダヤダ
 _、_
( ,_ノ` )「これはもうこの国は終わりかもわからんね」

ハハ ロ -ロ)ハ「I do.」


無辜のビルを必死に叩き壊す内藤をぼんやり見ていたドクオは、はっと本当の敵を思い出した。


('A`)「はっ! あいつのことを忘れ……ありゃ、いない!?」







54 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:49:59.50 ID:hv3eyNo00

26.
何時の間にかモニタから学舎キーパーの姿が消えている。


(;'A`)「一体どこへ……」

川 ゚ -゚)「ヤクザキーック!!」

(゚A゚)「へぶっ!?」


死角から鬼のようない気負いで前蹴りを食らったブームくんはたまらず体勢を崩すも、

何とかすぐそばにあったビルに寄りかかって転倒を防いだ。


('A`)「ええい、猪口才な!」


ゆうたろうブレードをフルスイングするが、学舎キーパーは素早く身を沈めてかわした。

がら空きになったブームくんの顎に向かってアッパーカットを炸裂させる。


|  ^o^ | いたい と いわざる を えない


逆エビの形に体を反らし、ブームくんは地面に大の字になって落下した。


55 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:51:55.63 ID:hv3eyNo00

27.
すぐさま学舎キーパーの校旗ポールソードによる追撃が来る。

ブームくんは地面に伏したまま横に転がってこれをかわし、何とか立ち上がった。


川 ゚ -゚)「てぇやああああ!」

('A`)「うわっ」


息つく暇もなく学舎キーパーは相手に向かって斬り付けた。

恐るべき勢いで降り注ぐ斬撃の嵐に対し、ブームくんは防戦するのがやっとだ。


(;'A`)「何だ、いきなり速度が段違いになりやがった……!? 何をしたんだ?

    くそ、食らえ!」


ブームくんの全身に備え付けられたミサイルポッドが開き、炎の矢を吐き出す。

苦し紛れの攻撃だ。

学舎キーパーのポールソードが銀の糸を引くかのように閃き、そのミサイル群を次々に切り落としてゆく。







57 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:54:03.50 ID:hv3eyNo00

28.
一発だけ漏らしたミサイルが防御を掻い潜って学舎キーパーの腕にぶつかった。

爆炎が花開く。


川;゚ -゚)「うぐっ……!!」

('A`)「ん?」


学舎キーパーはミサイルが命中した部分を手で押さえ、苦痛に身悶えた。

そして搭乗者のクーも、操縦席でまったく同じ姿勢で腕を押さえていた。

データ変換された痛みが現実となって体に突き刺さる。


川;゚ ー゚)「早めに決着をつけないとな。体が持たない」


クーが身につけているのは、先日内藤に着せていたスピリットシンクロシステム搭載のスーツだ。

搭乗者の行動を忠実にトレスするが五感までもが完璧に繋がってしまう。









59 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:56:15.70 ID:hv3eyNo00

29.
('∀`)「もしや五感をリンクさせたか……? ふふん、無謀な奴め!」


ブームくんは相手に唐竹割りに斬りかかった。

苦痛による麻痺から立ち直った学舎キーパーがそれをすかさず受け止める。


('A`)「フェイントだ、食らえ!」


間合いが縮んだところでブームくんは蹴りを放った。

相手の足の小指に向かって。

ガツン!


川;゚ 皿゚)「……!!」


脳味噌が焼けるような、筆舌に尽くしがたい痛み。

学舎キーパーの動きが止まったところでブームくんは再びエネルギー充填に入った。





60 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 22:58:27.31 ID:hv3eyNo00

30.
('A`)「ブームキャノン・ゼロ距離射撃だ!」


ブームくんの胸部ハッチが開き、砲門の奥にエネルギーが収束を始める。

クーはまだ動けない。


川;゚ -゚)「いたた、いたたたた……くそ、マズイ!!」

('A`)「……」


しかしモニタ上に『発射準備完了』の文字が出ても、ドクオはスイッチを押せなかった。

ためらいが彼の動きを凍り付かせる。彼女自身を痛めつけることへの、抵抗が。


(;'A`)「何を迷ってる……! 俺こそが天才だと、この世で唯一の天才であると証明するんだろ……」


だが親指は動かない。

ドクオはぎゅっと眼を閉じ、息を吐き出した。


('A`)「チクショー、やってやる!! 食ら……」





62 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 23:00:20.88 ID:hv3eyNo00

31.
( ^ω^)「痛たたた。ふう、やっと抜けたお」


後頭部からコントローラーの受信機を引っこ抜いた巨大内藤は、ビルに手をかけて立ち上がった。

ちょうどすぐ側にブームくんと学舎キーパーの姿がある。


(;^ω^)「ん? 何かヤバそうだお」

川 ゚ -゚)「チャンス!」


学舎キーパーはとっさに内藤の頭を引っ掴むと、ブームくんの砲門に詰め込んだ。

ワイン瓶のコルク栓みたいに。


('A`)「へ!?」


ドクオはすでに発射スイッチを押し込んでいる。

しかし口を塞がれどこにも行き場のないエネルギーは、ブームくんの内部で炸裂せんとする。

その体の全身から光が溢れ出した。



63 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 23:02:02.76 ID:hv3eyNo00

32.
このままでは町ごと吹っ飛んでしまう。

学舎キーパーはブームくんを抱え上げると、空中に放り投げた。


川 ゚ -゚)「ふんっ!!」

(;゚A゚)「おお!?」

(;゚ω゚)「ひぎいいい!!」


巨大なストロボを焚いたかのようなフラッシュ。


(゚A゚)「ドチクショ―――――!! 俺は諦めねえぞおおおおお」

|  ^o^ | うひー


打ち上げに失敗したスペースシャトルみたいに、ブームくんは空中で粉々に吹き飛んだ。

衝撃波が大地を震わせる。


川;゚ -゚)「ふう、危なかった」






66 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 23:04:19.38 ID:hv3eyNo00

33.
元の学校の敷地に戻り、学舎キーパーは元通りの校舎に変形した。

そこから出たクーを姉妹と渋沢・ハローのコンビが迎える。

 _、_
( ,_ノ` )「ありがとう、よく危機を救ってくれた!」

ハハ ロ -ロ)ハ「ゴクローで御座います」

lw´‐ _‐ノv

ノパ⊿゚)「やっぱり姉ちゃんはすげーや!」

川 ゚ -゚)「いやあ。それより大分町をぶっ壊しちゃったけど……」


すぐにレポーターとカメラマンがこっちに駆け寄ってくる。


(#゚;;-゚)「失礼します、インタビューよろしいですか?

    あなたが町を救ってくれたんですね? 勝利のご感想をどうぞ!」

川 ゚ -゚)「当然の結果だね」


クーは髪をかきあげ、少し笑って答えた。





69 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 23:06:02.23 ID:hv3eyNo00

34.
('A`)「くそお……」


爆発の一瞬前に脱出装置で逃げ延びたドクオは、消防車や救急車が慌しく飛び交う町を

とぼとぼと帰路についていた。

ふと、さっきまでシューたちがいた家電量販店の前を通りかかる。

店頭のテレビの中でクーがインタビューに答えていた。


川 ゚ -゚)「当然の結果だね」

(゚A゚)「ヂクショオオ!!! あのバカ女がああ」


思わずショーウィンドウに張り付き、頭突きをガツガツと連続でかます。


('A`)「これで終わりじゃねえぞ、これで終わりにするもんか……」

(#゚;;-゚)「ところであの謎のロボットの正体についてどうお考えになります?」

川 ゚ -゚)「そうだな……乗ってたのは、そんなに悪い奴じゃないと思うな」







72 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 23:08:20.16 ID:hv3eyNo00

35.
(#゚;;-゚)「えっ? あ、あれだけ町を壊したのに……?」

川 ゚ -゚)「最後の時、一瞬相手の攻撃が止まったのを見ただろ?

    多分彼は私はスピリットシンクロシステムを使ったことを知っていたんだろう。

    私に痛い思いをさせるのがイヤで躊躇ったのかも……まあ、予想だけど。

    きっと、結構優しい人なんだよ。会ってみたいな」

('A`)「……ふん」


ショーウィンドウに軽く最後の頭突きをすると、ドクオは帰路に戻った。


('A`)「バカ女め……いいだろう、今日は俺の負けにしといてやる。

   次はこうはいかんぞ」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


ノパ⊿゚)「ようし、お祝いだ! ……あれ、ところでシュー。内藤は?」

lw´‐ o‐ノv





75 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/07(土) 23:10:25.17 ID:hv3eyNo00

36.
内藤は爆発の衝撃で宇宙空間にまで吹き飛ばされていた。

衛星起動上を漂いながら、青い地球を見下ろす。


(;´ω`)「どうやって帰ればいいんだお・・・」


そして内藤は考えるのをやめた。















#5はこれでおしまい。#6へ続く。









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