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<_プー゚)フエクストプラズマンの憂鬱のようです #6「チャイルドフッズ・エンド」


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:17:33.01 ID:GrEcyBuw0
 『正義のヒーロー』と呼称されるものは必ずしも『変身能力』を持っている。
では逆に、『変身能力』を持たなければ『正義のヒーロー』たりえないのか?
一般大衆や事情を深く知らないものは勘違いするであろうが、そうではないのだ。

 変身能力を持っていなくても、特異な武具を扱わなくても、外見が目に痛い原色でなくとも。
『ヒーロー協会』に『君は今日からヒーローだよ』と認定されれば、もはやそれはヒーローなのである。
無論、『一般大衆に公開しても恥ずべきレベルではないか?』と、協会内で審議されるが、昨今の事情は非常に甘い。

 如何にしてヒーローたちは一般大衆の英雄となりしか。

 最小限の力で最大限の効果を発揮できる技術。少ない労力でどれだけの結果を得られるか。
現在の虚構の基盤を築き上げた、過去の行動が実を結んだ。そうして今、楽してズルして頂きというわけだ。

 優れた好かれる技術を訓練し会得・体得したものがヒーローであり、外見と戦闘力の問題から場合によっては人間以外のことだってある。
『ヒーロー協会』が認めた『ヒーロー』であれば、『どんな外見でどんな行動をしてどんな性格』だろうと『ヒーロー』であった。

 私はそうした内情を知り、研究室を飛び出すと同時に兵器・人材開発室から『生産機』を持ち出した。
私に両親の記憶は無い。暖かな母性に抱かれて安心したこともない。ただ気が付いたらこのような格好で、このような性格であった。
単独で行動し自ら思考して敵を殲滅する、最高の技術と無数の奇跡が重なって出来上がった、人造されたヒーロー。

 ヒーロー史上初である『人間外のヒーロー』それが私であった。

 『私』の生産は、現在打ち切られている。

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/09(土) 03:18:38.49 ID:GrEcyBuw0
          <_プー゚)フエクストプラズマンの憂鬱のようです


          #6「チャイルドフッズ・エンド」

            いともたやすく行われるえげつない行為

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( ^ω^)愛に関する調査のようです インデックスページ

作者さん:ID:/ovzGq2+0

1スレ目

2スレ目

3スレ目

4スレ目(最終回)

( ^ω^)愛に関する調査のようです 4スレ目(最終回)


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/23(木) 23:18:27.27 ID:oQvBQ4Sy0
 ※


その夜、俺は池袋で飲んだ。

胃を裏返してスポンジで洗いたくなるほどに飲んだ。

酒場では傍若無人にふるまうサラリーマンの三人組と険悪な雰囲気になりかけたが、
マスターが間に入っておさめてくれた。

マスターは俺の背中を押しながら低い声でいった。

ひと月くらいは顔を見せないでくれよな、
今夜のあんたは態度がいいとは全然いえないぜ。


(*^ω^)

俺は駅前にのビルの地下にある駐車場のほうへ歩いていった。

二人連れの男女が、
百メートルも先から俺を避ける様子がありありとわかった。

風邪がぶり返しそうな予感がした。

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( ^ω^)愛に関する調査のようです 3スレ目



2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/20(月) 18:21:24.61 ID:/P8+hpvQ0 [2/63]
やがてドアが静かに閉じられた。

それは日本の家庭ではもっともありふれた風景だったし、
彼らは三人でもう百年そういう微笑ましい儀式を繰り返しているようにも見えた。


俺は車のそばで、煙草が一本灰になるまで待ち、
女の名前を確かめるためにアパートの入口のほうへと歩き出した。

歩きながら自分がいまの光景に心を動かされたことに気付いた。


俺は彼らを羨望していた。

いや、もしかしたら嫉妬していた。

なぜか怒りは湧かず、
都村兎尊への同情心を感じることもなかった。

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( ^ω^)愛に関する調査のようです 2スレ目




2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/17(金) 23:28:42.05 ID:NEycG7MM0
 ※


溜池の交差点から不規則な方形に切り取られた空が見えた。
空が少しずつ色を変えていくのがはっきりわかった。
黄昏の空は美しかった。しかしそれは十分しか続かなかった。
俺はその間にハイライトを三本吸った。

紙袋を抱えた男たちと小さなショルダーバッグを肩にかけた女たちが、師団編成で俺の前を通り過ぎた。
彼らはみな駅の方へ歩いていった。
終業後の約束のありそうなもの、まるであてのなさそうなのもとりまぜてだったが、
少なくとも朝の電車の中よりも生気が見える。
俺もこんなふうになりたいと痛切に望んだことがあった。もう昔のことだ。
九時から五時までの時間を売り、その代償としていくらかの金と、夕方から夜にかけての短い放恣な時間を得る。
首のまわりに硬い布を巻きつけることに慣れさえすれば、それは悪いことではないように思えた。
単調の中に安定があり、安定は心の平穏をたやすく育て、時々少量の不運とか不満とか野心とかの顆粒状の肥料をやれば、
適度に枝ぶりを歪めた幸福、または満足という名前の木が育つ。
あの枝を伐ろう、この枝のねじれを直そうと心を配ることに多忙なら、
いっそのこと木そのものを伐り倒してしまおうなどという大それた衝動に駆られるこもないから、
長期的に見れば、適度な不幸はむしろ木の健康には有益なのだ。

だが、俺はそういう生活を手に入れることができなかった。
いちおう人並みには望んでみたのだが、先方から拒否された。
おれは大した恨みも感じることなく結果を受け入れた。
何度も似たようなことがあったので無感動になっていたのだろうか。
よく理由はわからないが、いまでも勤め人の群を見ると心がうずく。
朝は嫌悪で。夕方はほんのわずかだが、憧れで。そして七月と十二月には嫉妬心で。

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川 ゚ -゚)天気は彼女に左右されるようです インデックスページ

作者さん:ID:7BM7OEF9O

‐1‐『雨天』

( ^ω^)愛に関する調査のようです 1スレ目


1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 17:56:40.94 ID:/ovzGq2+0 [1/21]
秋は鮮やかにやってきた。
床に紙質の硬い雑誌をずりおとし、かわりに一枚の毛布を顎まで引っ張りげ、
一九四五年の秋にゴミ捨場で死んだパルチザンのように背をまるめ、
両膝を腹に引き寄せていつものようにけじめなく眠りについた。

俺の眠りはいつもそうだ。たとえばこんな不吉なファンタジーをよく経験する。
カシミールの山の中をさまよっているとつゆ知らずにいつの間にか中国国境を越えている。
本人には越境の意志などまるでない。しかし、自分の凍る息の輪からふと視線をあげると、
山稜には狙撃兵たちが送電線の雀のように並んでいるのが見える。なにが起こったのか理解できないままに佇む。
きびしい声調の中国語の警戒が体に突き刺さる。それでも俺は動かない。動けないのだ。
数秒か数十秒後には結氷した顔面を一種の清涼感をともなって貫いていくライフル弾の予感がし、
予感はやがて確信に変わる。確信は少しずつ恐怖に形を変え、恐怖はわずかの熱を呼び、凍った眉を溶かす。
水滴が流れ、眼に入りこみ視界がにじむ。俺は、なぜか自分の部屋の窓辺にかけたままの洗濯物を思い出す。
折り畳み、鼻を押し当て、それから引き出しにしまわなければ。こう寒くては凍って繊維がばらばらになってしまう。
俺はどこか知らない国の言葉で、山稜の雀たちに叫ぶ。待て、撃つな。洗濯物を取り込むまで待ってくれ。

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川 ゚ -゚)天気は彼女に左右されるようです ‐1‐『雨天』



3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 21:24:13.74 ID:7BM7OEF9O [2/20]
 「―――あぁ、今日もお天道さまはご機嫌ななめだな……」

 「そっか……。毎日まいにち雨じゃあ、こっちの気も滅入っちまうってもんだよ」

 「……そうだな」

 「……死ぬ前に……お天道様の光を、めいっぱい浴びたかったなぁ」

 「…………」

 「『空女』サマは…今日も泣いてンだねぇ……」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/27(金) 21:25:09.46 ID:7BM7OEF9O [3/20]
川 ゚ -゚)天気は彼女に左右されるようです

‐1‐『雨天』

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('A`)の悪意は、勇者も魔王も巻き込んで巡るようです インデックスページ 

作者さん:ID:RbYedIHQ0

序幕 トイレから出て、はじまりの契約を。








ブーン系避難所のようです」にて投下されているようです
現行スレはこちら

('A`)の悪意は、勇者も魔王も巻き込んで巡るようです 序幕 トイレから出て、はじまりの契約を。



2 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/07(火) 03:08:42 ID:Ycs1b4N30 [2/57]
むかしむかしの、あるところ。
そんな枕詞ではじめられる世界に、ひとりの若者がおりました。



名前はブーン。
当時の2ch大陸を治めていた3大国のひとつ、ユトリ王国で生まれた青年です。

東の果ての島で、慎ましく暮らす農家の息子として生まれた彼。
本当なら、両親から農地を譲り受けて、やはり農民として生きるはずだった彼。
しかし彼には、特別な勇気がありました。

ブーンは16歳になった日の朝、旅に出ました。
20年の眠りから目覚めた魔王を倒すために。

――世界を救う、勇者となるために――。

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